約 496,469 件
https://w.atwiki.jp/negiparo2/pages/308.html
裕奈×ネギ小説 第2話 「・・・・・これで良しっと。」 ネギが倒れた後、裕奈はユニフォーム姿のままネギを抱きかかえ、寮の守衛さんにお願いをして医務室を使わせてもらったのだ。 守衛さんは「おそらくただの過労だろう」と医務室のベッドにネギを寝かせると、裕奈に看病を任せて見回りに出かけた。 「守衛さんは見回りが終わったらそのまま守衛室に帰るって言ってたし、しばらくこの部屋使っていいかな?それにしてもネギ君、疲れていたなら無理しなくて言えば良かったのに・・・・・・」 ベッドに寝ているネギを見ながらそう呟くと、改めて自分がユニフォーム姿のままだった事に気づいた。 「ネギ君はまだ起きそうにないし、着替えてこようかな?」 そう言ってネギのそばを離れようとした瞬間 「ん・・・・・」 ネギの起きたようにも取れる声が聞こえ、ネギの顔を見ると眼は閉じられたままだった。どうやらただの寝言のようだ。 「寝言か・・・。それにしてもネギ君ってやっぱりカワイイな。」 ネギの寝顔をまじまじと見ながら呟くと、自分の胸が鼓動が高鳴っているのに気づいた。 ―――まただ・・・・・。いつからネギ君の事を見たり、考えたりするとこんな気持ちになっちゃったんだっけ? 初めはただのカワイイ子供先生としか思ってなかったのに・・・・。 あの時からかな?ネギ君を賭けて高校生とドッジボールで対決したときに、アスナがやられて、私を含めてみんな戦意喪失していたのをネギ君は諦めずにみんなを励ましてくれた時・・・・・? ねえ、ネギ君。キミが頼りがいがある部分を見せちゃったから、ネギ君のこと好きになっちゃったんだよ。 夜の特別練習だって、1日のうち1秒でも長く一緒にいたかったから自分から申し出たんだし、わざわざユニフォーム着たのも私の違う部分を見て欲しかったからなんだ。なのにどうしてキミとの距離は縮まらないの・・・・・? 悲しい顔をしながら裕奈が自分自身に問いかけた時、ネギの口からその答えとなる言葉が寝言として返ってきた。 「アスナさん・・・・・・」 その言葉を聞いた途端、裕奈は自分の胸に激しい圧迫感が襲ってきたのを感じた。 「胸が、胸が苦しいよ・・・・・・」 裕奈は前にもこんな気持ちに襲われた事があったのを思い出した。 あれは小学6年生の時、友達と街で遊んでいたら裕奈の父親が若い女性と楽しそうにおしゃべりしているのを偶然見たときの気持ちに似ていた。 結局あの女性は裕奈の父親の昔の教え子で、街で偶然再会して昔話などに花を咲かせていただけだったのだが。 ともかく確かだったのは、自分は友人であるアスナに嫉妬をしているということだった。 「ん・・・、アスナさん・・・・」 ―――やめて、聞きたくない! 裕奈はそう思うと同時に、ネギの口から紡ぎだされるように出てくる言葉を塞ぐかのように、自分の唇をネギの唇に重ねていた。 最初は自分が思わずした行動に驚いて唇を離したが、すぐに落ち着くとまたキスを再開した。 「んっ・・・・・」 ネギの口から息苦しそうな声が聞こえたが、今の裕奈の耳にはまったく届いていなかった。 ネギの唇を味わうかのように長い間口づけをした後、裕奈は閉じられたネギの唇を自分の舌でこじ開けて、歯列を右から左、左から右に舐め回した。 そして一瞬、歯の間から舌が出てきたのを見逃さず、すぐにその舌に自分の舌を絡ませた。 ―――やっぱり子供の舌って小さいな。それにちょっと甘い・・・・・・。 そう思いながら舌だけでなく、小さな口腔を掻き回していると、息苦しさを感じたのか、ネギの瞳がゆっくりと開かれていた。裕奈はそれに気づいたが、大して気にもせずに深い濃厚なキスを続けた。 「ぷはっ!明石さん、何をやってるんです・・・・・んんっ!」 眼がさめた途端、口の中の生暖かさと、瞳にアップで映し出された裕奈の顔に驚いて上半身を起き上げたが、裕奈の手によって再びベッドに押し戻され、唇を塞がれた。 「んんっ!んっ・・・・・・・」 ネギは抵抗をしながらも、舌や上から押し付けられた体から感じる裕奈の温もりにだんだんと自分の意識が飛んでいきそうになっていた。そしてやっと唇が開放された頃には、ネギの頬は紅潮し、体も熱くなっていた。 「ぷはっ!明石さん、どうしてこんなこと・・・・・・」 ネギが裕奈に問いかけた瞬間、自分の頬に暖かい液体が落ちてきた。驚いて裕奈の顔を見ると、裕奈の瞳には今にも溢れんばかりの涙が浮かべられていた。 「ネギ君、どうして・・・・・どうしてアスナなの?」 質問の意味が良く分からずに困惑していると、再び頬に大粒の涙が落ちてきた。 「アスナが・・・・、アスナがそんなにいいの?私の方がアスナよりもネギ君にお姉さんの元を離れていても寂しい思いはさせないっていう自信があるのに!」 裕奈は木乃香にどうしてネギはほとんど相手にもされないのにアスナに好意を持っているのかと聞いた事があった。すると木乃香は 「それはな、ネギ君のお姉さんはアスナにそっくりなんやて。そやからネギ君にとって、アスナはお姉さん代わりになっとるんやないの?」 と答えた。 その時は大して気にも留めなかったが、今は違う。裕奈の中で「たられば」の言葉が交錯していた。 「アタシがネギ君のお姉さんに似ていたら・・・・・。アタシがアスナよりも早くネギ君に出会っていれば・・・・・。」 そう考えながら、裕奈はネギの胸で泣き続けた。 「明石さん、泣かないで下さい・・・・・」 そう言いながら、ネギは裕奈の顔を上げてその唇に軽く口づけた。 裕奈が驚いてネギの顔を見るととても優しい目をしていて、今まで自分が抱いていた嫉妬感や哀惜が洗い流されるようだった。 「明石さんがボクの事を好きだって思ってくれてるのはとても嬉しいです。イヤな訳がありません。」 ネギもいくら10歳で恋愛経験もほとんどないとはいえ、さすがに裕奈が自分に抱いている感情に気づかないわけが無かった。 「ボクは確かに明石さんの事はアスナさんの事よりも知りません。でも少しずつだけど3日間で明石さんのいろんなことが分かりました。 だからもっとボクにいろんなことを教えてください 。あなたのことを良く知って、そうしたらボクにとってお姉ちゃんと同じくらい大切な人になるかもしれないですから・・・・・・・・」 裕奈はネギからの優しい言葉に安堵の表情を浮かべて 「ありがとうネギ君、優しいね。・・・・・ねえ、私のわがまま1つだけ聞いてくれる?」 と問いかけた。 ネギは姉から言われた「教師と生徒はあんな事やこんな事しちゃだめ」と「女の子には優しくなさいね」という2つの言葉が頭をよぎった。 でもネギは迷わず後者を選択した。 ―――お姉ちゃん、今日だけはいいよね? ネギはそう心の中で呟きながら三度、裕奈と口づけた。
https://w.atwiki.jp/karishooterwiki/pages/103.html
神戸市 尼崎市 伊丹市 西宮市 三田市 明石市 加古川市 姫路市 揖保郡太子町 豊岡市 ※存在しない市区郡があれば追加してください
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7709.html
748: 194 :2022/03/09(水) 23 00 29 HOST ai126151065251.55.access-internet.ne.jp 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件サードシーズン?番外編その5 「しょうかく」級三胴型三段式航空母艦 「しょうかく」級三胴型三段式航空母艦 全長 1200m 全幅 360m 最大幅 400m 基準排水量 1226000t 満載排水量 1557600t 兵装 33式四連装レーザーCIWS 十基 Mk 41VLS 256セル(各種対空・対艦・対潜・巡航ミサイル等を搭載可能) SeaRAM(RIM-116C) 十基 ゼル兵装スペース×8(左右船体側面・4基ずつ) ティ連製各種電子兵装完備・BMD対応 電磁式カタパルト 14基(最上甲板・航空機用7基&人型戦車用2基・中段格納庫前面・航空機用×2基・下段格納庫前面・航空機用×2基&人型戦車用1基) 搭載機 搭載機 F-5「陣風」・ヴァズラー・旭龍・グリーンオーガ・蒼星量産型・対潜ヘリ各種併せて数百~最大一千機を搭載・運用可能 機関 空間振動波機関・斥力波動重力制御機関+ハイクァーンプラズマロケットスラスター ※出力等不明・機密による 乗員数 常用800名・戦時960名・航空・航宙要員800名 速力 公称30ノット(水上) 同型艦 「しょうかく」「ずいかく」「しんかく」「そうかく」「てんかく」「はくかく」「たいかく」「ゆうかく」 749: 194 :2022/03/09(水) 23 00 59 HOST ai126151065251.55.access-internet.ne.jp 【解説】―――ふじ級同様就役から年月が経ち、流石に老朽化の跡が見え始めて来たしょうかく級を更新すべく、しょうかく級(二代目)の建造プロジェクトが発足する事になったのだが、 この話を聞きつけた馬k・・・ゲフンゲフン、最先端の未来に生きる連中(つまりはいつもの人達)がこのプロジェクトに乗り込んできたのだ。 嫌な予感がした神崎提督は、このアh・・・ゴホンゴホンあくなき挑戦を続ける連中に 「ふじ級にしろしょうかく級にしろ、きちんと自重して常識的な艦を建造する様に!!ふりじゃないからな!!」 と言い渡される事に。 とはいえ、そんな言葉程度で止める事が出来るような連中ではない。特に悪乗りしている某スケベスカートな工作艦とメロンじゃないけどメロンな名前の軽巡洋艦を中心として、設計が進められる事となった。 航空機の運用だけなら、現状のしょうかく級でも問題無いが・・・現状の大きさ・形状では、人型戦車や旭龍といった人型兵器の運用が出来ないという欠点があった。 求めている性能が間違っていると言われればそれまでだが、宇宙でも運用する事を考えると、やはり搭載運用能力の更なる強化が必要となる。 しかしながら、どんな形状にするかという時点で色々と意見が割れ、設計が煮詰まる事に。そしてこうなると、出口はなかなか見つからなくなる物である。しかし・・・突破口は意外な所で見つかった。 その日も明石は、あーでもないこーでもないと設計図を前にして頭を悩ませていたが、未だ白紙に近い状態だった。時間はあっという間に過ぎ去り、予定されていた赤城の整備の時間がやって来た。 赤城が工廠にやって来てから、初めてそんな時間になっていた事に気付いた明石だったが・・・赤城の姿を見て、天啓が走った。これだ!!と。 赤城の整備を手早く終わらせるや否や、鬼気迫る様子で設計図に色々と書き込む明石。その並々ならぬ様子に、他の任務から戻って来ていた夕張がビビるが、明石からアイデアを聞くや否や、彼女も大興奮。 二人であーだこーだと言い合いながら設計を進め、その日の夜中に完成。 こうして建造されたのが・・・しょうかく級三胴型三段式航空母艦だ。概要を見て行こう。 まずは船体だが、やまと級(二代目)より更に大型の船体を三つ連結。左右船体の上部には航空機の発進口が二つ・中央船体の上部には人型戦車の発進口(高さ25m)を持つ。 そしてその上にしょうかく級(初代)より更に大きい飛行甲板を装備している。そう、かつての空母黎明期に存在した物の呆気無く衰退し、最終的には居なくなってしまった多段式空母なのである。 しかも技術的な問題が完全にクリアされている事から、最大で航空機12機と人型戦車を3機+ヘリ複数を同時に発艦させる事が出来る。また、着艦の方もトラクタービームを使用する事で、各層毎に 安全に着艦させる事が出来る。勿論、万が一に備えて最上甲板にて普通に着艦する事も可能であり、アングルドデッキも標準装備されている。 一方の固定兵装だが、先代同様基本的に自衛の範疇内で収まってはいるが、VLSは4倍に増大しており、更にゼル兵装スペースはやまと級やふじ級の2倍となる8基もの装備数を誇っており、宇宙での戦闘時限定ながら やろうと思えば砲戦すら可能なのだ。そしてこれほどの大きさと重量を誇りながら、ティ連製の機関を採用する事で、信頼と安心の30ノットを達成している。 これ等の仕様の結果、大きさは国防海軍最大の大きさを誇る事となり、まさに浮かぶ海上航空要塞とも言うべき艦となったのだ。 750: 194 :2022/03/09(水) 23 01 30 HOST ai126151065251.55.access-internet.ne.jp ふじ級と併せてお披露目されたこの艦の姿に神崎提督達や日本政府、突撃馬鹿と愉快な仲間達は口をポカンと開けて絶句。そんな中、どうにか再起動に成功した神崎提督が、二人に問い詰めた。 神崎「誰がここまで馬鹿げた艦を建造しろと言った!!」 と。だが、二人は一切悪びれない様子で言い放つ。 明石「何を言っているんですか、提督。これでも戦略兵器を一切搭載しない等、十分過ぎる程自重して建造しています!!(通常兵器が戦略兵器に匹敵する威力を持たないとは言っていない)」 夕張「そうです!!何より、初期プランにあった『4隻1グループで変形・合体し、巨大人型戦艦又は巨大人型空母になる機能』を泣く泣くオミットしたんです!!十分に自重しています!!(大本営発表)」 まるで反省していない二人の態度と言葉に、とうとう神崎提督の堪忍袋の緒が切れた。それと共に、前回のやまと級(二代目)の建造後に二人にR-18なエロいお仕置きしたのがまるで効いていないと 判断した神崎提督は、必殺の一言を言い放った。 神崎「・・・全く反省していないみたいだな。・・・よーくわかった!罰として、今日から1年間私との子作りを全面禁止な」 その一言に、言葉に出来ない表情をして声にならない悲鳴を上げる二人。必死に撤回を求めるも一切聞き入れられず、最終的には二人は真っ白に燃え尽きてしまった。 その後は一週間ほど全く仕事にならない状態だった事を、此処に書き記しておく。あと・・・ このやり取りを聞いた柏木達はこう思った。 「やはり神崎提督はもげるべき。慈悲は無い」 と。 751: 194 :2022/03/09(水) 23 02 03 HOST ai126151065251.55.access-internet.ne.jp 以上です。これまたやまと級に負けない化け物空母と相成りましt←殴 イメージとしては、ガン〇ムの宇宙艦艇(ド〇スとか)やヤ〇トの多段式空母・地球〇衛軍4の要塞空母・デ〇ピナ等をごっちゃにしてちゃんぽん状態にした空母となります(ヲイ) 多段式空母は浪漫!はっきり分かんだn←殴 搭載機数とかはかなりガバガバですが(汗)、大きさ的にはこれ位搭載可能だろうとは思います。なおそれぞれの格納庫は後ろの所で繋がっており、自由に移動させる事が出来ます。 なお変形・合体機能ですが、流石に自分の手に余る事も有り、泣く泣く没に。マクロス艦の様な可変艦は自分には無理でした(涙) さて次回ですが・・・予定を変更して蒼星量産型のネタをやってから、本編に戻ろうと思います。なので、申し訳有りませんが、もう少しだけお付き合いください。それでは。 wiki掲載は、自由です。
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/263.html
前ページ次ページSSまとめ 32-732 32-732 名前:“軽く”ワープ[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 03 22 49 ID ??? 1/2 う〜ん何かネギ君じゃ攻めっぽくないな〜ヘタレ攻めがやっとかな? でも小太郎君受けが基本の私としてはぜひ強気攻めで頑張ってもらわないと… 「ネクタイの使い方ぐらい僕が教えてあげるよ」 そういうとネギは自分のネクタイをはずし小太郎の手を縛り上げた。 「ネ、ネギ……何を……」 さらにその端を本棚へと結びつける。 「お仕置き…だよ」 笑みを浮かべながら、身動きのできない小太郎の制服のボタンに手をかけた。 おーいけそーいけそー頑張れーネギくーん いや待てよ?どう考えても小太郎君は総受けよね?ならもうすでに瀬流彦先生あたりにも… 「小太郎君…君がここに来たときからずっとみてたんだ…君を…」 キャーーーーーーーキターーーーーーー!! うーん瀬流彦先生ってきっとすごく優しいんだろうな…アノ時も あーだから新田先生とも付き合ってるのね…… カモフラージュで!! 肉体関係はナシで!! やさしいなぁ瀬流彦先生(はぁと 32-733 名前:“軽く”ワープ[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 03 23 36 ID ??? 2/2 てことはセル×コタ前提でネギ×コタを煮詰めなおすべきね… 「もう…僕以外の人にこの肌を触れさせるなんて…耐えられない…」 ネギの指が小太郎の首筋をつーっと撫でる。 「んっ……」 途端に小太郎は身をよじる。 「ほら…相変わらず敏感だね…こんなだから、誰にもあげられないんだよ…」 おー、いーいーいー!! これなら・・・・ってちょっと待った!高畑先生もいるじゃない! うわこれやっべー絶対高畑先生総攻めだよね〜〜〜〜〜〜というより帝王…いやいや魔王!!(笑) もー学園町先生も明石教授もガンドルフィーニ先生も弐集院先生もまとめて全員とっかえひっかえに…って あーもー わけわかんなーい 高畑「どうしたんだい?早乙女くん…ボーっとして」 ハルナ「あはうあ!?魔王!?(やっべー軽くワープしてた)」 高畑「魔王?」 ハルナ「えっ…あっ!い、いや何でもないです!それじゃ!(もうこれはすぐに描くしかNeeeeeeeeee!!!)」 32-763 32-763 名前:へべれけさん・17[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 45 02 ID ??? へべれけさん・17 1/6 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。 「う〜い。今日も美味しいお酒で〜す」 すっかり千鳥足の柿崎さん。今夜は誰の部屋に押し掛けるのでしょうか。 「ごめん、そろそろ限界……」 ほんのり頬を染めたアキラさん。そのまま自分のベッド潜り込んでしまいました。 「どうしたアキラ。夜はまだまだこれからだろう?」 「真名は元気だね……」 そう答えるのがやっとのようですね。襲い掛かる睡魔に、アキラさんは抵抗する事なく眠ってしまいました。 「あーらら。亜子に続いてアキラもリタイアかあ〜。どーした運動部!」 ちらり、と柿崎さんは真っ先にリタイアした和泉さんを一瞥し、煽り立てます。 「まだまだー! 柿崎には勝てなくても、たつみーには負けないよっ!」 威勢良く宣言して、明石さんはくいっ、とグラスを呷りました。 「ほほう、この真名さんに勝てると思っているのか?」 龍宮さんは不敵な笑みを浮かべながら明石さんにウイスキーを振る舞います。 「しかし……」 ぼそり、と龍宮さんは口を開きました。 「本気で明石の誕生日まで飲み続けるのか?」 「とーぜん。こいつら誕生日が近いんだし、ぶっ通しで後夜祭やってりゃいつの間にかゆーなの誕生日前夜祭、 ってワケよ。……ひっく」 何といいますか、柿崎さんらしい企画ですね。 「で、あたしの次は桜子だから、6月9日まで大騒ぎ、ってコトかにゃ?」 「むう……」 明石さんと龍宮さんの表情に緊張の色が見えます。 「らいじょーぶれすっ! 私も鬼じゃないれすから、リタイアしてもぜーんぜんおっけーですよーだ」 からからと笑いながら柿崎さんはワインをぐびぐびとラッパ飲みする始末です。果たして明石さんと龍宮さんは この酒宴リレーを完走出来るのでしょうか? 32-764 名前:へべれけさん・17[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 45 39 ID ??? 2/6 「あたしとたつみーはともかく、亜子とアキラには災難かもね」 明石さんは苦笑しながらウイスキーを喉に滑らせます。と、ベッドの方では和泉さんが、 「うう……、もうアカンて……。飲み切れへんよ……」 などと寝言を呟いていました。どうやら夢に出てくるまで飲まされたようです。 こうしてアキラさんと明石さんの部屋は宴会場と化していました。 アキラさんがリタイアしてから二時間。そろそろブレーキが壊れる頃合ですね。 「亜子ぉ〜、大好きだにゃ〜♪」 すっかりぐでんぐでんになった明石さん。もぞもぞと和泉さんの隣に潜り込みます。 「ぬっふっふ、どーれ、そろそろ私もアキラを……!」 同じく泥酔した龍宮さん、がばあっ! と衣服を脱ぎ捨てました。ビックマグナムも臨戦体勢ですね。 「ちょーっと待ったあああっ!!」 「うにゃ?」 「むっ?」 今にも発情モードに突入しそうだった二人を、柿崎さんは据わり切った目で制止しました。 「ちょいとそこのけだものさん、私の悩みを聞いてちょーだい」 水を差されてしまった二人は、やれやれといった表情で戻ってきました。しょんぼりと頭を下げた龍宮さんの ビックマグナムが、彼女の興ざめした心境を物語っていますね。 「えー、あんたらが盛ろうがハァハァしようがらぶらぶで甘々だろーが、私ゃ一向に構いませんよ。でもね、 おねーさん別れたばっかりだから淋しいのっ!!」 さすがは酔っ払いですね。言ってることが矛盾しています。 「―――で、我々にどうしろと?」 「にゃー」 こほん、と咳払いして、柿崎さんは宣言しました。 「この私にぴったりの相手を紹介しなさーいっ!!」 潔い、あまりにも潔いおねだりでした。 こうして『第一回・へべれけさん恋人探し大会』の幕は切って落とされました――― 32-765 名前:へべれけさん・17[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 46 12 ID ??? 3/6 「そもそも、チアの仲間じゃダメなのかにゃ? くぎみーも桜子もフリーだし」 口火を切ったのは明石さんです。しかし柿崎さんはちっちっち、と指を振りました。 「桜子は長谷川に夢中だし、円は妹二人を溺愛しちゃってて恋愛する気ゼロじゃん」 「では、明日菜はどうだ? 貴様の誕生日に何やらあったそうじゃないか」 「アスナねえ……。なんつーのかな、ありゃ腐れ縁、ってヤツだし、アイツはいいんちょ狙いですぜ」 素っ気無く答える柿崎さんに、龍宮さんはむむむ、と唸るばかりです。なにがむむむ、だ! とある人に 突っ込まれそうな唸り方ですね。 「となると他にフリーなのは……。あ、本屋がいるじゃん! あれ程の逸材がフリーだなんて美味しくね?」 「本屋かあ……。本屋ねえ……。本屋……。うーん、ちょっと厳しいかな?」 「何故だ?」 龍宮さんの疑問に、柿崎さんはあっさりと答えました。 「だってこの作者、のどゆえ派じゃん」 「あいたたた……」 名案だと思っていた明石さんは、あまりのぶっちゃけ話に天を仰ぎました。 「ええい、ならば総受けの古菲でどうだ!」 「元祖総受けの桜咲さん、ってのもあるし!」 「うお、こいつは強烈なのが来たねえ……」 二人の提案に、柿崎さんはぐいっ、と酒を呷りながら考え込みます。 「どっちも捨てがたいわね……。これは悩み所だ……」 酒の量が増すばかりで一向に結論は出てきません。と、そこで龍宮さんがある提案をしました。 「どうだ? 今から実物を拝みに行かないか?」 「おおっ、それだっ! 今なら天使の寝顔が待ってるにゃー♪」 すぐさま明石さんが食い付きます。これには柿崎さんも重い腰を上げるのでした。 「いくか」 「いこう」 「いこう」 「いこう」 そういう事になった。 32-766 名前:けだものさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 53 34 ID ??? 4/6 (タイトルが変わったのは目の錯覚です) 「ゆーな、なんでウチまでついてく必要があるん?」 明石さんにムリヤリ引っ張られた和泉さん。眠そうに目を擦っています。 「いや、相手はかなりの強敵だからね」 明石さんの返事に、和泉さんは首を傾げるばかりです。ともあれ、一行は古菲さんの部屋に侵入しました。 「おお……!」 ごくり、とみんな息を飲みます。少し暑いのか、古菲さんのパジャマはやや乱れていました。 「どうですかな、柿崎さん?」 「いやはや、堪りませんなあ龍宮さん!」 「ううっ……!」 「くーちゃん、かわええな〜♪」 早くもビックマグナムがおっきした龍宮さん。じゅるり、と涎を拭い取る柿崎さん。何やらぷるぷると 痙攣している明石さん。みんな、古菲さんのいぢめてオーラに当てられたようですね。ただ一人和泉さんは 平静を保っていました。 「もう辛抱たまらん! いくぞ柿崎ぃ!!」 「サー! イエッサー隊長!!」 二人のけだものさんが、宙を舞いました。見事なルパンダイブでした。 「ひゃあっ!? い、いきなり何するアル!」 憐れな古菲さんは、発情したけだものさんに美味しく食べられてしまいました。 「あわわ……、ゆーな、はよ助けてあげな! ―――って、ゆーな?」 ガクガクブルブルと震えていた和泉さん。明石さんに協力を求めましたが、その明石さんはというと……、 「ハァハァ……、も、もうあたしも限界だよ……!」 ぷちん、と理性の糸が切れ、三人目のけだものさんが誕生しました。 「亜子っ!!!」 「きゃああっ!? ちょっ、ゆーな、みんな見とるのに……! やぁん!」 明石さんはがばあっ! と和泉さんを押し倒しました。どうやら和泉さんは明石さんの浮気防止策として、 連れてこられたようですね。こうして、けだものさん達の宴はしばらく続いたそうです――― 「ゆーなはウチにひどいことしたんやね(´・ω・`)」 「台詞まで取られたアル(´・ω・`)」 32-767 名前:けだものさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 56 46 ID ??? 5/6 「さて、もう一人の総受けはどうかな?」 「くーちゃんと桜咲さん……。どっちが美味か!」 「えっと、対くーふぇ戦の記録はたつみー七発、柿崎が四発、と。さあ、桜咲さんは記録更新出来るかにゃ?」 三人のけだものさんは爽やかな表情で桜咲さんの元へ向かいます。ちなみに明石さんはちゃっかり和泉さんを 三回食べたそうです。 「なんでワタシまで……」 「ううっ、またゆーなに食べられてまうん?」 何故か和泉さんと古菲さんまでもが同行しています。これも桜咲さんという総受けの魅力なのでしょうか? 「おはようございます……!」 部屋に侵入した一行は、取り合えず一緒に眠っていた木乃香さんを起こしました。 「んん……、あれ、みんなどうしたん?」 「実はね、ごにょごにょごにょ……」 木乃香さんがむくりと起き上がると、早速へべれけさんが説得に当たります。クラスでは朝倉さんと並び、 口達者な柿崎さんです。あっという間に木乃香さんを丸め込んでしまいました。 「せやなあ……。みんなで可愛がった方がせっちゃんも喜ぶやろ」 ここに、四人目のけだものさんが爆誕しました。何と言いますか、最早エロパロ逝き寸前です。 ごくり……! 四人のけだものさんは一斉に桜咲さんを視姦します。 「けだものや、けだものさんがおる……!」 「みんな怖いアル……!」 和泉さんと古菲さんは怯えながらも、桜咲さんから視線を外そうとはしません。さすがは元祖総受けです。 そして――― 『いっただっきまーす!!!』 龍宮さん柿崎さん木乃香さん。三人のルパンダイブが炸裂しました。 32-768 名前:けだものさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 17 57 47 ID ??? 6/6 「な、何をする! やめ、こ、このちゃ……ひぎぃ! そ、そんなの無理…ああっ!」 桜咲さん絶叫が、けだものの檻で響きます。憐れな桜咲さんは指で、舌で、ビックマグナムで、 超さん謹製の百合棒で、思うがままに嬲られてしまいました。 「こ、こんなん見とったらフツー引くで……!」 ちらり、と和泉さんは恋人の様子を伺いました。しかし和泉さん。残念ですが貴方のパートナーもまた、 けだものさんなんですよ? 「ごろにゃーん!!!」 爛々と目を輝かせ、明石さんは再び和泉さんにのしかかりました。まあ、浮気じゃない分マシですね。 食べるのは和泉さんオンリー。それが明石さんのジャスティスですから。 「に、逃げるならイマノウチ……」 と、コソーリ部屋から出ようとした古菲さんでしたが、出会い頭にある人物にぶつかってしまいます。 「ふっふっふ、いけないなあ、くーちゃん? 一人だけ逃げようだなんて……!」 爛れまくったラブ臭に誘われ、やって来たのはハルナさんでした。 「ちょうどいい。早乙女、穴が足りない所だったんだ」 「りょーかい」 龍宮さんの合図に、ハルナさんはどんっ! と古菲さんをけだものの巣に押し返しました。そして、 「震えるぞハート! 萌え尽きるほどヒート! このパル様のペンはもう誰にも止められないっっ!!!」 神業とも云える速さで、ハルナさんは原稿を描き上げてしまいました。 そして、捕食される側の方々はというと……、 「ああっ! ゆーなぁ……、もっとぉ、もっとぉ……!!」 真っ先に和泉さんが陥落した模様です。桜咲さんと古菲さんは必死に抵抗していましたが、 「はああっ! そ、そんな激しく…ひぃんっ!!」 「も、もうダメアル……! ふあっ、あああああっ!!!」 どうやら身体の方が根を上げてしまったようです。それが総受けのさだめですから。 こうして、けだものさんの宴は夜明けまで繰り広げられたそうです――― 「汚れちゃった……」 「けだものさんはわたしにひどいことしたよね(´・ω・`)」 (おしまい) 32-775 32-775 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 19 31 25 ID ??? 暑い日 今日はやけに暑い日だった。 千雨「熱ぃ〜」 桜子「ほんとに熱いね今日は」 亜子「せやな」 ゆーな「にゃー」 ゆーな「にゃー」 自分の水筒を出すゆーな。 亜子「え?これ飲んでって?ありがとゆーな」 なでなで ゆーな「にゃー♪」 桜子「…(これだ!千雨ちゃんのポイントを稼ぐには今しかない!)」 ダダダダダ 千雨「―んだよ。顔を近づけるな、暑苦しい」 桜子「千雨ちゃん、何か飲み物買ってあげるよ」 千雨「おっそうか。ちっと頼むわ」 桜子「(やったー!)それで何が欲しいの?」 千雨「ザルですくった水」 桜子「…」 亜子「鬼や!ここに鬼がおるでー!」 ゆーな「にゃー」 32-788 32-788 名前:夏美 暖かいもの[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 21 53 47 ID ??? 夏美 暖かいもの 夏美 「もうすぐ夏だって言うのに、少し寒くない?」 葉加瀬 「そうですね〜、日照不足でお野菜が下がってるくらいですからね〜」 夏美 「ちづ姉も嘆いてたよ、お野菜が高いからって」 葉加瀬 「今度、地下施設でお野菜作ってみようかな」 夏美 「それ助かるな、できたら分けてよ」 葉加瀬 「うふふ、いいですよ〜」 夏美 「で、寒いのは何とかならないかな?」 葉加瀬 「そんなの簡単ですよ」 夏美 「得意の科学で解決?」 葉加瀬 「え〜い」 夏美 「あっ・・・抱きつく、の?」 葉加瀬 「そうですよう、これが一番暖まるんです」 夏美 「それはそうだけど、いつもって訳には・・・」 葉加瀬 「いつもくっついていればいいんです。暑くなれば離れればいいんですよ。それまで離さないでください」 夏美 「もう、そんなとこだけローテクなんだから」 葉加瀬 「嫌ですか〜?」 夏美 「だが、それがいい。なんてね」 葉加瀬 「ん〜」 夏美 「ハカセ、暖かい」 葉加瀬 「夏美さんも暖かいです」 完 32-793 32-793 名前:新田の憂鬱[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 06 33 ID ??? 新田「・・・。この学園には宇宙人とか超能力者とか未来人は居ないのか?」 ネギ「えっ?」 新田「ああすまん。誤爆した。」 ネギ「はあ・・・。魔法使いならわんさか居るんだけど・・・。」 新田「ははは。詰まらん冗談はよしてくださいよ。」 セルヒコ「ねぎくん、ちょっといいかな」 セルヒコ「だめだよネギ君!新田先生には世界を改変させる力があるんだから!」 ネギ「え〜・・・。」 ザジ「・・・禁則事項です」 32-798 32-798 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 20 11 ID ??? 明日菜いいんちょ劇場 「いいんちょ〜、これ教えて〜」 「分かりましたわ。これはですね…」 この日もバカレンジャー5人集は小テストの追試を受けていた。 そんな中で委員長のあやかは皆の教育係りを半ば押し付けられていた。 超や葉加瀬はいつもいなくなるし、朝倉だと弱みを握られそう、そしてのどかは全員を相手にすると おろおろして困り果ててしまう。必然的にあやかがその役となった。 すでに夕映、楓、古菲はノルマの点をクリアしたため帰宅していた。 残っているのはまき絵と明日菜の二人だった。 「ここだっけ?」 「全然違うよ〜」 3−Aでも相変わらずビリ争いの二人は試行錯誤の連続だった。 それからもノルマの点はクリア出来ずに帰宅時間は過ぎてしまい、仕方なく二人を帰らすことにした。 その代わり補習のプリントを何枚か渡すことにした。 「それでは帰りましょう」 あやかが立ち上がる。 「うん♪」 まき絵があやかの腕に抱きつく。 「―!」 明日菜がぴくんと反応した。 「何をしてますの明日菜さん。早く帰りましょう」 「…うん」 「ねーねーあやか。今度何処に遊びに行く?」 32-799 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 20 47 ID ??? 「そうですわね…」 積極的に話しかけるまき絵に対してあまり言葉を発しない明日菜。 気のせいか少し距離をとっている。 「じゃあねー」 「補習のプリント、明日までにやってきてくださいね」 「分かってるよー」 寮に帰るとまき絵は走って部屋に戻った。 「ふぅ」 一息つくとあやかも自分の部屋に帰ろうとした。 「…ねぇ」 すると後ろから声がする。明日菜だ。 「部屋に来て…分からないところがあるの」 「…」 部屋に来たあやかは二人っきりで分からない所を聞いていたが、何故か明日菜の対応は常に受動態だった。 分からないから誘ったはずなのに明日菜は何も喋らない。 「…」 ココアを片手にどんな言葉をかけようか困っているあやか。 「なかなか進んでませんわね」 「うるさいわよ」 かなり機嫌が悪いようだ。原因は分かっている。 「…そこ間違っていますわよ」 「―!うるさいって…」 そこで明日菜の言葉は絶たれた。あやかは明日菜に口付けしたのだ。 両腕を掴んで今にも押し倒されそうだった。 「…ん…やめ…」 数十秒のキスの後、ようやくあやかは口を離した。 「いい加減、機嫌を直したらどうですか?」 「うるさいわね。さっさと離しなさいよ」 32-800 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 21 19 ID ??? 「ひょっとしてまき絵のことですの?」 いきなり確信を付く発言だった。 「――」 明日菜は言葉が詰まる。図星のようだ。 「あら、やきもちですの?」 「ちっ、違う!誰があんたなんかに!」 顔を真っ赤にして反論しようとしているが、明らかにパニック状態だ。 そんな明日菜の体をあやかはそっと抱きしめる。 「…でしたらごめんなさい」 「……そうじゃないわよ、あんたたち仲いいじゃない。『あやか』『まき絵』だって」 いつしかそう呼ぶ仲になっていたあやかとまき絵。 「…そうでしたわね。明日菜」 「………バカ」 自分でも分かっている、子供染みた我侭な感情。 どうかしている。 「愛してますわよ、明日菜」 「…もっと言って」 「愛していますわ」 そしてこの言葉で… 「もっと」 「愛していますわよ」 虜にしてしまう… 「もっと」 「わたくしは明日菜のことを愛していますわ」 そして今日も… 「明日菜はどうですの?」 この人にすべてを預けてしまう。 「…あやかのこと好きよ…バカ」 32-801 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 22 04 ID ??? 翌日 「あー、あのプリント忘れたー!」 明日菜は徹夜でやったプリントを忘れた。 「またですの?全く…あなたときたら」 あやかは相変わらず煽って来る。 「おねがーい!いいんちょのプリント見させてー!」 「仕方ありませんわね。はい、もっとも明日菜さんのおサルさんの頭で理解できたらの話ですけどね」 呼び方は元に戻っていた。 どうしてもそう呼び合うとこそばゆい感触があるからだ。 このほうがしっくりくる。 そしてまた二人の喧嘩が始まる。 やっぱりこうしていたほうが安心できる二人だった。 終 32-806 32-806 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 22 40 07 ID ??? 聡美 「ねえ茶々丸!マクロスって 茶々丸「イヤです」 聡美 「まだ何も言ってないじゃない。ところでガウォー 茶々丸「イヤです」 聡美 「くっ…」 32-807 32-807 名前:小太郎 悪夢[sage] 投稿日:2006/05/28(日) 23 41 30 ID ??? 小太郎 悪夢 小太郎は闇に追われていた。闇はいくら走っても追いかけてくる 小太郎 「クソッ!!なんなんやこれは!?」 闇はやがて小太郎に追いつくと、その身にまとわりつき始めた 小太郎 「離れろ!!!離れるんやぁ!!!」 いくらもがいても・・・いや、闇に抵抗感はない。だから引きはがすことができなかった そして闇が触れている部分から、小太郎の力が抜けていく だんだんと小太郎後からは抜け動けなくなっていった 小太郎 「なんなんや、コレは・・・」 闇に包まれていく小太郎、その闇はやがて顔を覆ってゆく 小太郎 「息が・・・でけへん・・・このままでは・・・」 やがて小太郎の全身は闇に包まれた 夏美 「起こした方がいいよね?」 千鶴のベッドの上、小太郎が千鶴の抱き枕にされていた あやか 「窒息してしまいますわね」 夏美 「ちづ姉のあれに捕まると息ができなくなるんだよね。それに抱かれてると、気持ちがいいから抵抗できなくなるし」 あやか 「一度私も死にかけましたわ。お花の咲いている河原を彷徨いましたっけ」 夏美 「小太郎君が来るまでは、私が抱き枕にされることが多かったから・・・あ、小太郎君動かなくなった」 あやか 「とりあえず起こしましょうか、死なれても困りますし」 しかし、千鶴はなかなか起きない 小太郎は生きて戻ってこれるのだろうか? 完 32-812 32-812 名前:真名ちゃんもっこり日記64[sage] 投稿日:2006/05/29(月) 00 57 19 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記64 今日は腕が腱鞘炎にかかったため短くまとめよう。 まぁ簡単に言ったら…… 遂にアキラとM子が私をかけて『妖刀ひな』と『夕凪(刹那から借りた)』で決闘をし始めたことかな。 32-821 32-821 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/29(月) 01 58 02 ID ??? 新メニュー 五月 いらっしゃいませ まき絵「やっほー」 五月 どうぞ、こちらが新メニューです 明日菜のひみつ&まき絵のひみつ(売切) 亜子のひみつ 古菲のひみつ 葉加瀬のひみつ アキラの苦労 裕奈の飼い方 いいんちょの弱点 刹那の弱点 もっこり真名さんのひみつ(←55%増量中) ALL時価 まき絵「い、いいんちょの弱点を!」 五月「はい」 ごにょごにょ… 五月 彼女は主に4つ弱点があります…一つはうなじ付近、もう一つは胸を下から揉む行為 さらにそこから背中を刺激して… まき絵「ちょっと待ってー!どうしてそこまで知ってるの!?」 五月 この前、明日菜さん来た時にそう言ってました まき絵「何ぃー!明日菜が!?先越されたーうわーん」 五月 あと一つは刺激が強すぎるので止めておきましょう まき絵「いえ、是非!!」 いいんちょ「あら?まき絵。どうされましたの?」 五月 突然鼻血を出して失神しました まき絵「さ、早速…あやかに…試…ガクッ」 32-824 32-824 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/05/29(月) 10 14 42 ID ??? 「あー鬱陶しい」 美空は梅雨が近づくどんよりした空に、教室の窓辺でうんざり顔でつぶやいた この時期だと部活も屋内が多くなり、たまに雨の中走らされたりとたまらない さらにじめじめ、いたずらもする気が起きない 「まったく、同意でござるな」 「わわっ」 気が付くと隣に楓が居てため息をついていた いつも細い目を更につむり、窓辺にへたって居る 「ああ、梅雨にはあれが・・・あれが・・・」 「あれってなんすか?」 そう聞く美空に楓は 「知らない事がいい事もあるでござるよ」 いきなり苦無を突きつけた 「ちょっと・・・いきなりなにを!!」 楓ははっとなり苦無をしまう、そして申し訳無さそうに頭を下げる 美空は梅雨に一体何が、と思ったが後が怖そうなのでそれ以上は聞かなかった 「しかし鬱陶しいっすね」 「そうでござるな・・・」 二人は大きくため息をついた 32-831 32-831 名前:すごいよ!!ミソラさん![sage空気読まず投下] 投稿日:2006/05/29(月) 16 57 52 ID ??? ゆうな:うーん… あこ :うーん… みそら:ん?二人ともどうしたのさ。首かしげちゃって。 ゆうな:いやぁ、何かバスケ部の新入部員が集まらなくてさ〜 あこ :いい方法ないか考えてんけど見つからなくてな… みそら:そんなの余裕じゃん! ゆうな:ホントに!?何かいい作戦あるの? みそら:フフフ、まぁこのメインヒロイン(自称)に任せなさい! 32-832 名前:すごいよ!!ミソラさん![sage空気読まず投下] 投稿日:2006/05/29(月) 16 59 16 ID ??? ―― 一時間後、教室にて ―― みそら:…つまりバスケの魅力をちまちまアピールするより 今やってる部活をこっそりバスケとすり替えてしまえばいいのではないか… この逆転の発想から生まれたのが『あなたの部活バスケ化計画』なのです! 二人 :おぉ!! みそら:まずは新体操部のまき絵!新体操部は運動系の部活なので移行も比較的スムーズにいくと思われます。 まず演技をひく際に用いる"リボン"をボールに取り替えてしまいます。 もちろん持ち主もはじめは違和感を感じますが、小さな変化なのでまず気付かれません。 次に少しずつ球を大きくしていき、大きさが20cmを超えたら、 球をバスケットボールにすり替えてくるくる回す事を禁じます。 かなりルールが変わってしまいますがバランスボールの話でもしとけばまずバレません! あこ :なるほど… みそら:あとは少しずつゆっくり練習所やルールを変えていき、気付かれないよう球技にします。 すると3年後このアホは、 『あたしの華麗なリボン捌きを見て!』とか言いながらダンクシュートを決めるのです!プフーッ ゆうな:ブラボー! あこ :さすが美空や! 32-833 名前:すごいよ!!ミソラさん![sage空気読まず投下] 投稿日:2006/05/29(月) 17 01 22 ID ??? みそら:次は図書館探検部の夕映さんです。 先程に比べると難易度は格段に上がりますが… 不可能なレベルではありません。 まず文学本のカバーをかけたバスケの入門書を用意し彼女の愛読書とすり替えます。 そして今イギリスではボールをつきながら読者をすることが流行っているとウソを教えます。 するともちろん夕映さんは食いついてきます。 ゆうな:ちょ、ちょっと…さすがにそれは嘘だとバレるんじゃ… みそら:いえ、その心配はいりません。 こいつアホですから。 二人 :それなら安心だ。 みそら:読者の最中は本の内容から必死になり当然体も動かすので自然と体力がつきます。 すると意識が朦朧としてる上、夕映はアホなので読者とバスケの区別が付かなくなります。 後はまき絵と同じく、気付かれないよう少しずつバスケのルールを教えていくだけ… 彼女の体力を考えると五、六年は必要でしょうか。 五年後、彼女は 『私は本をこんなに早く読むことが出来るです!』 などと訳のわからないことを言いながら、ボールをくるくる回すのです! あこ :ブラボー! ゆうな:そんな考え思いつかなかったよ! 32-834 名前:すごいよ!!ミソラさん![sage空気読まず投下] 投稿日:2006/05/29(月) 17 03 25 ID ??? みそら:最後は刹那さんです。 体力もあり人気もあることからメリットは大きいのですが、いかんせん誘うのは難しくなります。 鍵を握っていたのはこのかでした。 このかさんは刹那さんに淡い恋心を抱いていました。 しかし刹那さんは『お嬢様は守るもの』と考え相手をしてくれません。 でもそれでいいのです。このかはそんな彼女を見るだけで嬉しかったのですから。 しかし悲劇は突然訪れます。 刹那さんはうっかり転んで頭を打ち今までの記憶を全て失ってしまったのです。 二人 :!!! みそら:もちろん彼女はこのかのことも忘れてしまっていた… でもどうしても自分のことを思い出してほしいと思ったこのかは二人の思い出が詰まった物を刹那に渡しました。 『はい、コレせっちゃんの夕凪や』 と言いバスケットボールを。 もちろん刹那にはこれが何なのか分かりません。 『夕凪…?駄目です…全く思い出せません。』 『別にいいんよ。まずはこれを軽く地面についてみて。』 32-835 名前:すごいよ!!ミソラさん![sage空気読まず投下] 投稿日:2006/05/29(月) 17 04 28 ID ??? みそら:十年後…バスケの腕は上達したのですが彼女の記憶は戻りません。 それはいいことなのか悪いことなのか… けど一つ言えることがあります。 それは過去はどうあれ未来は常に白紙ということ。 そして二人はこの十年でかけがえのないものを手に入れたということ。 そして二人はこれからも新しい思い出を作っていくということ! 二人 :(パチパチパチパチパチパチ!) あこ :あかん…ウチ涙が止まらへん… ゆうな:ヒック、私もだよ! ちさめ:何やってんだ…?コイツら。 ―完?― 32-841 32-841 名前:美化委員(フミカ)様がみてる[sage] 投稿日:2006/05/29(月) 18 27 42 ID ??? 美化委員(フミカ)様がみてる 【スレ埋め編】 きょう一日美しく暮らせますように―――― ここは麻帆良学園中等部3年A組 私――鳴滝 史伽はこのクラスの美化委員 今日もお仕事がんばるです。 史伽「ふぅ、もうこんな時期ですー最近流れが早くてお掃除も大変ですっ!」 おやおや、今日はちょっと違う世界に入り込んだ様子の史伽ちゃん。 3−A以外でも周りをついキレイにしてしまうのは、美化委員の癖でしょうか。 史伽「あともうちょっとですぅ」 クラスのみんなを代表して埋めお掃除『がんばりました』の史伽ちゃん。 美化委員のお仕事に満足のようです。 史伽「えへへー、今日もがんばったです。」 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/divingshop/pages/108.html
三田市 伊丹市 加古川市 姫路市 宝塚市 尼崎市 川西市 明石市 神戸市 美方郡 芦屋市 西宮市 豊岡市
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1857.html
680 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 49 38 ID eE7Ry3FM [2/15] ガキの頃の俺は、割と聞きわけの良い子供だったと思う。 ただし、「聞きわけの良い」というのは「全くわがままを言わない」という意味である筈も無く。 後から考えてみると驚くほどのわがままを言うこともあった。 そんな時の夢を、時々見る。 今日の夢は、3歳くらいの時のこと。 保育園へ俺を預けようとする親に、俺が駄々をこねている。 ―――いっちゃやだ!――― 幼い俺が涙と鼻水をたらしながら言うのである。 それに対して、親は何と言っているのかは分からない。 なだめているのかもしれないし、わがままを言うなと叱っているのかもしれない。 現在の俺自身はその光景を他人事のように見ている。 ―――おとうさんはぼくのことなんてきらいなんだ!――― 親に向かって、小さな俺が一方的に言葉をぶつける。 今思えば残酷なものだ。 妻を亡くした親にとって、俺はたった一人の家族なのに。 ―――おとうさんはぼくよりもおしごとのほうがすきなんだ!――― どこの奥さんだよと現在の俺、この光景を客観的に見ている俺がツッコミを入れる。 親が俺とほとんど一緒に居られないほど頑張って働いていたのは、他ならぬ俺の為だと言うのに。 ―――もっといっしょにいて!――― 小さな俺が悲痛に叫ぶ。 ―――もっとやさしくして!――― 小さな俺がわがままをぶつける。 ―――もっと愛して!――― 心から、欲しいものだから。 そこで、ふと、小さな俺の姿が歪んだ気がした。 歪んで消えて、代わりに1人の少女が立っている。 細い肢体に艶やかな黒髪。 緋月三日。 昨日からお付き合いを始めた、俺の恋人。 ―――愛してくれなきゃ、――― その緋月が両手いっぱいに凶器の束を持っていた。 ―――私を殺してあなたも死にます――― その全ての凶器を現在の俺、その光景を客観的に見ている俺に向かって振り上げて――― 681 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 50 38 ID eE7Ry3FM [3/15] 「うどわぁ!」 そして、俺は自分の情けないと共に跳ね起きた。 ごちん! 「ぐあ!」 「ぎゃう!」 二人の額が勢いよくぶつかり、思わず悶絶。 って、「二人」? 俺は額の痛みを我慢しつつ、頭突きをかましてしまった相手を見る。 「…い、痛いです…」 部屋の中で痛みに悶えている制服姿の黒髪和風少女、緋月三日。 期せずして、夢の中で俺に凶器を振り上げていた相手だった。 …まだ夢の中じゃあるまいな。 そう思って頬を引っ張ると、しかし確かな痛みがある。 それ以前に額が痛い。 つまり現実である。 …何で、昨日付き合い始めたばかりの恋人が俺の部屋に居るんですか? 「ええっと、ひづきん?」 困惑しながら、昨日ノリでつけたあだ名で呼びかける。 「…お、おひゃようございます…」 「おはよう。ってか、痛いのに無理して喋んなくて良いから…。今、氷とってくるね」 そう言って台所からビニール袋に氷をつめたものを用意して、緋月の額を冷やす。 「…朝からこんな情熱的な一撃を頂くとは思いませんでした」 「あはははは…。ゴメン」 額を冷やしながら涙目になっている緋月に謝る俺。 って、そう言う話では無く。 「そう言えばひづきん。どうしてこんなところに?」 「…光ある所に影があるように、御神くんの行くところに私がいるのです」 「…どっちが影やねん」 無駄に恰好良い台詞だった。恰好よすぎてシチュエーションに合わないどころか答えになって無いが。 「つまりはおはようのご挨拶にと」 「ああ、なるほど。鍵は親が行きがけに開けてくれたんかな?」 俺の親、御神万里(ミカミバンリ)。多忙を極めるメイクアップアーティストで、特に今は某特撮番組の役者さんの担当だとかで、撮影開始時間の関係で最近は死ぬほど朝が早いのだ。 「…はい、お母様のお陰で入れました。……ピッキングではどうにもならなかったので」 「それは犯罪だ!」 「…窓から入ろうとも思ったのですが…」 「それは危険だ!」 ってかお母様って…ああ、ウチの親のことか。 その呼び名、かなり誤解入ってるんだけどなァ… と、タイミング良く俺の携帯電話にメールが入る。 682 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 51 03 ID eE7Ry3FM [4/15] 6 05 from:親 件名:パパよぉん 本文: こんなカワイイ彼女がいたならアタシに報告しなさいヨ☆ イマドキこんなにアナタのことを想ってくれるコはいないわよぉ? カノジョ、大切になさいネ♪ どれだけ恋をバーニングさせても良いけど、避妊はキチンとなさい。相手の為にも。 あと、今夜はサバミソでヨロ!ヒロくんのドラマ見てたら食べたくなっちゃったわン。 「オッケー。サバの味噌煮ね」 了解、と返信する。 御神万里、その生物学上の性別は男である。 「…お母様、素敵な方ですよね」 「まぁなー…」 オカマのクセにパッと見分からないんだものな。 フツーに男に口説かれることもあるらしいし。 「そうだ、緋月。ご飯まだなんじゃない?」 「…だ、大丈夫です」 ぐぅ~ 緋月の腹から、言葉とは裏腹な音が聞こえる。 「遠慮するなよ、恋人なんだしー」 「……はい」 顔を真っ赤にして答える緋月。 「んじゃ、すぐ用意するから、ダイニングルームで待っててくれる?」 そう言った俺の頭からは、さっきの夢の内容などすっかり消えていた。 683 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 51 25 ID eE7Ry3FM [5/15] サクッと制服に着替えると、俺は台所に向かう。 隣のダイニングでは、緋月が朝食を今か今かと待っている。 ちなみに、俺の母は俺を産んですぐに亡くなっており、もう一人もご存じのとおりもう仕事に出かけている。 だから、この家にいるのは俺と緋月の二人だけだ。 「今日の朝食はホットケーキでございますー」 食卓にお皿を並べ、俺は言う。 「いただきます」 「…いただきます」 手を合わせ、緋月がホットケーキを小さく切り取り、控え目に口に運ぶ。 「…すごく、美味しいです…」 「よろこんでもらって何より」 緋月の言葉に偽りは無いようで、次々にホットケーキを口の中に放り込む。 こんな美味しそうに自分の作ったものを食べてもらうのも、久しぶりである。 何か緋月の目もキラキラしてるし…。 片親ゆえに必要に迫られて身に付けた料理スキルに感謝したのも久しぶりかもしれない。 自然頬がゆるむ。 「お姉様の作った物よりずっと大きくて柔らかくて…」 「緋月って、お姉さんいるんだ」 ホットケーキを美味しそうに食べる緋月に、俺は頬笑みながら言った。 言われてみれば納得である。 「三」日という名前も三日月からの連想だけでなく、三番目に生まれた子供だからかもしれない。 「はい、二日(ニカ)お姉様とおっしゃって…」 そこで、雷に打たれたような顔になる緋月。 「お姉様ごめんなさいごめんなさいもう我が侭しません言いませんですからお仕置きはやめてやめてやめて~~~~!」 「ちょ、緋月!?」 何か、トラウマスイッチが入ってしまったらしい。 その後、錯乱した緋月を落ち着かせるのには、少し時間がかかった。 …名前出すだけでトラウマを思い出すって、どれだけおっかないお姉さんなんだろう。 684 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 51 50 ID eE7Ry3FM [6/15] その後、俺達は二人連れだって学校に向かっていた。 普段は1人か、途中から葉山と登校しているので、女の子と2人でというのは中々新鮮なものがある。 ちなみに下校時も葉山と一緒。 ホモか、俺らは。 …しっかし、良く見るとウチの学校の生徒にもカップルっぽい連中は多いものである。 イチャついてたり、手つないでいたり、チューしてたり、ナイフ持って追いかけっこしてたりと色々な奴らが居る。 こっちも対抗して手くらいつないでみたりする。 「…み、御神くん、私達って周りからどう見えると思いますか?」 俺の隣を歩く緋月が、顔を赤らめ、上目遣いで見上げながら聞いた。 小柄な緋月に対して、俺の身長は無駄に高いので、緋月が話しかける時はどうしてもそんな体勢になる…と、思う。 これを計算でやっていても恐ろしいが、天然でやってるとしても恐ろしい。 つまり、その、うん、…萌え。 「んーと、同じ学校に通う仲の良い兄妹…って冗談冗談」 俺の答えに緋月が結構真面目に涙目になったので、からかうのをやめる。 「…ひどいです御神くん。もちろん、私は一日(カズヒ)お兄ちゃんのことが大好きですけど…」 「お兄ちゃんって…、いきなり萌え属性を追加するなよ…」 「?」 ブラコンて… もしかして、俺に告白したのって、その一日さんに似ていたからじゃないだろうなぁ… だとしたらちょっと悲しい。 そんなことを緋月に言うと、 「…そんなこと、無いですよ?」 そう、緋月は穏やかに言った。 「…それは、一日お兄ちゃんのことは大好きですけど、御神くんほどではありません。それに、一日お兄ちゃんと御神くんは、全然違う感じです…。堂々としていて、頭が良くて…。あ、でも、背の高いところは似てるかもしれません」 どこか柔らかい表情でそう言う緋月。 その表情には、どこか兄に対する親愛の念が感じられて… 「…ふぅん」 「嫉妬!?嫉妬ですかそうなんですね!?」 ぶっきらぼうな俺のリアクションに、緋月が過剰反応する。 「いやいやいや」 手を横に振って誤魔化す俺。 …実は、結構図星だったり。 無理矢理でも話をそらそう。 「あ、でも、お兄さんの呼び名は『お兄ちゃん』で、お姉さんには『お姉様』なのな」 俺の言葉に凍りつく緋月。 「……あの人、いえあの御方は恐れ多くて『お姉ちゃん』なんて呼べません」 ガタガタ震えながら緋月は言った。 「…呼べないのか」 一体どんな人なんだろう。 まぁ、緋月とのお付き合いを続けてれば、彼女の『お兄ちゃん』や『お姉様』とも会う機会もあるかもしれない。 ……双方とも気が合う気がしないけどな! 685 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 52 56 ID eE7Ry3FM [7/15] 「よぉ、みかみん…ってウゲェ!緋月!?」 教室に着くと、葉山正樹が居た。 「よーはやまん、朝から挨拶が御挨拶だな」 「…」 気軽に手を上げて応じる俺に、上目遣いで葉山を睨む緋月。 横に居るだけでも負の念を感じるようだ。 「こら、ひづきん」 「ひぎぃ!」 ぎゅむ、と髪を引っ張る。 「あれは葉山も悪いけどさ、少しは仲良くしようとなさいな。睨んでばかりじゃ上がる好感度も上がんないよー」 「痛い痛い痛い痛いごめんなさいごめんなさいだから髪引っ張らないでくださいぃ!」 「ハッハッハッ!良い気味だな緋月三日!」 「葉山…」 高笑いを上げる葉山をジト目で見る俺。 お前も仲良くする気無いなぁ… その時、 「お前も仲良くするのだ~!」 ガバッ!と葉山と緋月をまとめて抱きしめたのは、クラスメイトの少女だった。 髪は短髪、茶色がかった色は水泳部だからか。 細身ではあるが、適度に鍛えられていて不健康な印象は無い。 ニコニコ笑う彼女のことは、去年も俺や葉山と同じクラスだったので、割と知っている。 「ぐぉぇ!朱里!?抱きしめると言うよりラリアットみたいになって痛いんですけどぉ!?」 その少女、明石朱里(アカシアカリ)に対して、葉山がギブアップの動作を取る。 「胸当ててんだから文句言わない!」 「…いや、お前の胸って正直無いに等しいからありがたみが無…ギブギブギブ~!」 …はやまん、言ってはならんことを。 「でさ、みっきー!」 明石は緋月の方に目を向ける。(こちらはほとんど締まって無い) ってかみっきー?ああ、緋月三日→三日→みっか→みっき→みっきー、か。 どうやら、緋月と明石は随分仲が良いらしい。(「隣の席だからな」と横で葉山が言っている) 「話は聞いたよ。ってか、噂は聞いたよ。やったじゃん、大好きな御神ゲット出来て!」 俺はぽ○もんか。 「…はい、これも朱里ちゃんが大桜の噂を教えてくれたお陰です」 「それ以外にも、色々情報流したけどね~。アタシも頑張った甲斐があったよ!」 「…対価は、いずれ」 「期待してるよん!」 最後の方、微妙にワルいふいんき(変換不可)なのは気のせいか? 「ってか、噂って?」 「誰と誰がくっついたとか、そう言うのはフツーに噂になりやすいよ?アタシが事情通なのも差し引いても。アンタらが付き合いだしたことはもう全校生徒が知ってるんじゃない?」 俺の答えに対して明瞭に答える明石。 「なるほど~」 「今頃、何人の女生徒が涙をのんでるんだろうね!」 「人をジゴロみたいに言うなよ~」 俺と明石がそう言う横では、またまた負のオーラをまき散らす緋月が。 686 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 53 52 ID eE7Ry3FM [8/15] 「…全校生徒…、女生徒…、つまり全校生徒が泥棒猫…、全校生徒が敵…!これは殺すしか!」 「ンな訳あるか」 ぎゅむ! 「ひぎぃ!」 俺は再度髪を引っ張る。 「つーか、俺も信用無いよなぁ。付き合ってるってのにそう簡単によそのコにホイホイなびくような軽い男だと思われてたなんて、お兄ちゃん悲しい…」 よよよよ、と泣き真似をしてみる。 「たかだか付き合って1日で信頼関係もへったくれも無いんじゃないかな、ひそひそ」 「よりにもよって告白への返事が『いいよー』だったもんなー、ひそひそ」 「…なんで『お兄ちゃん』なんですか、ひそひそ」 「そろそろホントに泣いていい、俺?」 3人が3人、あまりにもあんまりなリアクションを取ってくれやがる。 …つーか、いわゆるヤンデレ的対応って、基本的に意中の相手への信用が無いよな。 いや、往々にして男の方が悪かったりするけど。 「マジメな話、うまくいくようにアタシの方で『イイ』噂を流しとくから大丈夫だとは思うけどね!」 不気味なくらいニッコリ笑って言う明石。 …どんな噂だ。 「…ありがとうございます、朱里ちゃん」 「いやいや~」 「…対価はいずれ」 「期待してるよん」 だから、対価って何だ。 「ま~そんな心配しないでよ、彼氏クン。親友からボッたくるほど、アタシは鬼じゃないよ。ただ、必要なモノを必要なだけ欲しいだけ!」 グッと親指を立てる明石。 …不安だ。 「なぁ、緋月。イザとなったら俺を頼りなよ」 「…ありがとうございます」 「…信用無いね、アタシ」 その時、予鈴が鳴り響く。 「んじゃ、アタシらはそろそろ自分の席に戻るね!ばいびー、正樹!」 「…………また、授業後に」 元気よく戻る明石に、超名残惜しそうな緋月。 「緋月と明石って仲良いのな」 席に戻る二人を見ながら 「あ~、俺もあんま知らんかったわ」 俺の言葉に返すのは葉山だ。 「あ、そうなの?」 「まーなー。やっぱ幼馴染でも、女子側のことは分かりづらくなるしなァ…」 「幼馴染!?」 なんだその今時ゲームでしか聞かないようなフレーズは。 「言ってなかったか?俺と朱里はガキの頃から家近くて、学校も同じなんだよ」 「ゲームとかだったら、そのままゴールインだけどなー」 「無い無い。お互い腐れ縁、付き合い長い友達くらいにしか思ってねーよ」 ひらひら手を振る葉山。 そうは言うが、普通それでも離れていくものではないのだろうか。 だから、高校になっても親しい異性の幼馴染なんてのはゲームくらいにしか居ないわけで… 親しくするにも、親しくあるにも相応の理由と努力があるわけで… 「もしかして、もしかしなくてもそう言うこと、なのかな」 もしそうなら、恋人の友達の恋愛成就を反対する理由は無いかな、と思った。 え、葉山の意志? ……それはそれ、これはこれ。 687 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 54 56 ID eE7Ry3FM [9/15] お昼の時間 「ひづきんひづきん、一緒にご飯食う~?」 俺はゆるゆると緋月の席の方に近付く。 「ラブラブだな、お前ら。いっそそのまま二人の世界に入って、俺にとばっちりが来ないようにしてくれよ?」 葉山は何を言ってるんだろう? 「お前も来るのよ?」 「当然のように怖いコト言うなよ!?」 ガタンと立ち上がりオーバーリアクションをとる葉山。 「じゃあ間を取ってアタシも仲間に入るじぇい!」 そう言うのは明石だ。 実は俺の方から提案するつもりだったのだが、その前にノッて来てくれたようだ。 「…では、私は購買でパンを」 そう言っていそいそと教室から出ようとする緋月。 その行動に、なぜかとてもとてもとてもとても(中略)とてもイラっときた。 お前は… 「………」 ぎゅむ! 「ひぎぃ!今無言で全力で髪引っ張りましたよね!もしかして結構怒ってますか怒ってますねそうなんですね!?私そんな悪い事言いましたかごめんなさいごめんなさいごめんなさい」 「お前は今すぐ『告白の巻』を読み返せ」 「メタなことを!?」 「取りあえず、お前はもう離さない」 「何と言う求婚!?って、髪の毛をどうするんですかぁ!?」 そう言う緋月の髪を、この場から離れないように無理矢理机に結びつけ、俺たちはそれぞれの机を1カ所に集める。 「もしかして、彼氏クンの方がヤンデレ度高い?」 「そりゃ、あんなのと付き合う位だからな…。俺らはアイツを見誤ってたのかもしれん」 なぜか俺達を見て失礼なことを言う明石と葉山。 「…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい私のような雌犬にはご飯なんていらないんですねそうなんですね…」 「自分のこと雌犬言うな」 そう言って、俺は緋月の前に弁当箱と飲み物を置く。 「…え?」 「…弁当、これからは俺が作るって言ったでしょ?」 「…冗談だと思ってました」 「こっちは忘れられたかと思った」 「…ありがとうございます」 そして、互いに手を合わせていただきます。 「ところで、アタシらで考えたことがあるんだけど!」 食事中にビシっと手を上げる明石。 「何の話ー?あ、緋月、そっちのスプーンはデザートに使ってくれ」 「あ、はい…」 「椅子に縛ってたせいで髪、ちょっと乱れてるな。ブラシ持ってきたから髪梳いて良い?」 「…はい」 「話を聞けー!」 ビシっとツッコミを入れる明石。 基本、俺らはボケ属性なので彼女や葉山のようなツッコミが居るとマジ助かる。 「さっき、みっきーと話してたんだけど!」 「何をー?」 緋月の髪をすきながら、相槌を打つ俺。 しっかし本当に良い髪してるな、このままずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと梳いていたいくらいだ。 「おい、みかみん。瞳からハイライト消えかかってるぞ」 「おっと危ない。それで、明石、何だって?」 「アタシら4人で、この週末、どっか出かけないかって話よ!」 くじけそうになりながらも、ずびし、と力強く宣言する明石。 688 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 56 03 ID eE7Ry3FM [10/15] それに葉山がブーイングをかます。 「何でこのカオスな面子なんだよ!」 「良いじゃない、暇でしょ、どうせ」 明石の言葉に、「まぁそうだがよ…」と引き下がる葉山。 俺の方は、特に反対する理由も無い。 「次の土曜は俺も暇だけどなー。ひづきんはどう?」 「…はい、私も大丈夫です。それにしても、何だか…」 そこで、緋月は一瞬何かを思い出すように宙に目を泳がせ… 「男女四人デ出カケルナンテ、何ダカだぶるでーとミタイデスネ」 「オヤ、言ワレテミレバソウダネ、みっきー」 緋月と明石が棒読みでしらじらしく言う。 …何この小芝居。 いやまぁ、「そういうこと」なんだろうが。 「そりゃ無ーよ!ハブとマングースが仲よくダンスする位無ーよ!」 空気を読まない男、はやまんがロクでもないツッコミを入れる。 …うわぁ、コイツ酷ぇ。 明石の表情も一瞬ひきつった。 鈍感も過ぎると罪なのな…。俺も人のこと言えないけど。 「ま、まぁ、参加する面子の内二人はお付き合いしてるんだし、ダブルデートと言えばダブルデートなんじゃない?」 「俺ぁ認めて無いけどな…」 じっとりとした目を向ける葉山。 「何でそんなイジワル言うかなー」 「俺が去年一年間、どんっっだけ緋月の視線(プレッシャー)に耐えてきたと思ってきたんだよ!これだから鈍感は…」 うわぁ…、葉山の最後の一言に、明石がスゴい目で葉山を見てる。 「…ゴシュウショウサマ」 「心が籠もってねぇ!」 「…いや、だって…」 「「「ねぇ?」」」 俺と明石、加えて緋月の台詞がハモった。 「何で!?」 葉山が抗議するが、奴の言葉を聞く者はいなかった。 689 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 56 38 ID eE7Ry3FM [11/15] その後ゆるゆると授業を受け、俺は放課後もまたゆるゆると過ごしていた。 「…御神くん、一緒にかえ…」 「御神センパイ!料理部に助っ人お願いします!」 「ん~、良いよ~、でも俺なんかで皆の助けになるかなぁ?」 「何言ってるんですか、先輩くらい料理できる人ウチの学校にそうは居ませんよぉ」 「持ち上げるねー。まー、そこまで言わせちゃったら来ないわけにもいかないかー」 「「「ありがとうございまーす」」」 「んじゃ、そう言うことだから、緋月またねー」 「………御神くん」 料理部部室(家庭科室)にて 「んーと、そこはもっとこう手早く軽快な感じでー」 「はい、センパイ!」 「あ、そんな力入れちゃダメだよー。趣味の料理なんだし、もっとお気楽極楽にね」 「オレ、彼女に手料理作るためにこの部に入ったです!アイツが『イマドキ料理もできない男なんてダサい』って言うから…!」 「なら、その相手のことを考えて作ってみると良いよー。それだけでも、楽しくなって色々出来ることが見えてくるし。…今朝の俺がそうだったようなそうでなかったような」 「そう言えば御神君!御神君が女の子と付き合いだしたなんてウソよね!」 「…あ、それホント」 「そんなァ!今『御神×葉山』本を書いてるのに!」 「ええっと…、どこにそんな需要が?」 690 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 58 12 ID eE7Ry3FM [12/15] 部活時間終了後 「うーん、今日もゆるゆるした一日だったなぁ」 「…どこがですか?」 料理部の皆さんと一緒に家庭科室を出ると、後ろから恨めしげな視線が。 「もしかして待っててくれたのー?」 振りかえると、予想に違わず緋月がいる。 あまりの負の念に、料理部員や他の生徒が軽く引いている。 「…見てました、ずっと」 「ウン、何と言うか、ゴメン」 部活時間中ずっとほっぽっちゃってたからなぁ…。 「…そんなに女の子に囲まれたいんですか?」 「人をジゴロみたいに言うなよー。大体、彼女持ちがそんな願望抱くと思う?」 「…お母さんが言っていました。恋人とは蝶のようなもの。その美しさにどれだけ魅了されても、つなぎとめておかなければすぐにどこかへ行ってしまう、と」 「独特なカンジで人差し指を掲げて言うあたり、お前も好きだね。その手のネタ」 大仰なBGMが欲しいところだ。 緋月の瞳からハイライトが消えていなければ、だが。 「…となればこの部活、潰すしか…!」 「逆に潰されるパターンだよな、お前の体力的に」 「うう…」 否定できないのか、黙り込む緋月。 「でも、本当にゴメンねー、不安にさせて」 くしゃ、と俺は愛おしげに緋月の頭をなでる。 「…安い台詞、なのです」 「埋め合わせは、必ずするよ」 「今して下さい」 「時々鋭いよな!」 今回の緋月は、中々機嫌を直さない。 放っておかれたのがよほど嫌だったのだろう。 いやまぁ、緋月の言うことも分からんでも無い。 愛して欲しい相手が他のことにかまけていると、実際はどうあれ、まるで相手から愛されていないような気になってしまうものだ。 ウチは片親で、昔から親が留守がちだったから、その気持ちはよくわかる。 今朝の夢では無いけれど。 「分かった。何が欲しい?」 「御神くんが」 691 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 58 35 ID eE7Ry3FM [13/15] 瞬時に切り返した緋月の言葉に、一瞬言葉に詰まる。 …うん、聞いてる方が恥ずかしくなる台詞をナチュラルに言ってくれるよな。 「俺はもう上から下までお前のモンだよ。特にご飯とかご飯とか!」 俺は照れをごまかすため、ことさらにおどけて言った。 「なら、その証拠を見せてください」 「何を!?」 「…キス、してください」 …まったく大胆な。 いや、相変わらず頑張りすぎな。 まぁ、どっちにしても恥ずかしい台詞を言わせちゃったのは俺が悪いわな。 今回といい、告白の時といい、何のかんので彼女にリードされっぱなしな気がする。 お前にリードされっぱなしなのは、これっきりにしなきゃな。 俺は返事の代わりに少し身をかがめ、自分の唇と緋月の唇を重ねる。 柔らかい、と当然の感想。 あまりに心地よい感触に、一瞬我を忘れそうになる。 て、言うか忘れた。 主に理性を。 そして、理性を失った欲望が緋月の奥を求める。 「…!」 いきなり俺の舌が口の中に侵入してきて、緋月が驚きに目を見開く。 けれど、それを拒絶することなく、自分の舌とからめる。 何分そうしていただろう、と思った時にふと気がつく。 濃密な触れ合い。 この会話は、部活終了直後から始まっているわけで。 周りには料理部の皆さんだけでなく、他の生徒もいるわけで。 そして、彼らは俺らの姿をガン見してたりするわけで。 「…」 「…」 ええ、もう。 それに気付いた時には恥ずかしさで悶絶しましたよ、二人して。 692 名前:ヤンデレの娘さん 交際の巻[sage] 投稿日:2010/09/07(火) 22 59 02 ID eE7Ry3FM [14/15] おまけ あるいはその夜の通話記録 「チュー!?ディープなチュー!?それも白昼堂々公衆の面前で!?アタシはみっきーのことそんなやらしい娘に育てた覚えはありませんザマスよ!」 「ななななな!?炊きつけたのは朱里ちゃんじゃないですか!?『泥棒猫たちの前でキスの1つでもかませば排除完了っしょ!』ってぇ!?」 「はっはっはっ!そぉんなジョークを真に受けるなんて、みっきーも素直すぎて笑っちゃうな!」 「明らかに『やれ!』的な流れでしたよ!」 「でも、ヤじゃ無かったでしょ? 「…それは、そうですけど」 「だったら終わりよければすべてよし!」 「…。…ところで、そちらはどうだったんです?」 「ウン、お陰さまで久々に正樹と一緒に二人きりで帰れたよ。それもこれもみっきーが御神を引きつけてくれたお陰だね!アイツ、いつも御神と帰ってたんだもの、男同士で何が楽しーのやら。」 「…私も、あの後なし崩し的に一緒に帰れましたから。…恥ずかし過ぎてほとんど会話ありませんでしたけど」 「アハハハハハ!」 「笑いすぎですよぉ!」 「いやぁゴメンゴメン。お互い権謀術数の限りを尽くしてるのにウブでウブで…。こっちも、キンチョーしちゃって気の聞いた会話なんて全然だったよ。…笑っちゃうよね。裏じゃ正樹に胸キュンな女子を噂使って引き離したりと汚いこともしてるのにさ」 「…でも、それは…」 「ま、そだね」 「「それだけ好きだから」」 「…ねぇ、朱里ちゃん」 「何、みっきー?」 「これからもがんばりましょう、お互いに」 「だね」 通話終了
https://w.atwiki.jp/duelrowa/pages/331.html
遊星と別れ、草木が程よく雪を被った段丘を歩く蛇王院と明石。 船も港もあれば海だと考えるのは自然だが北上してみれば雪原があり、 地図と照らし合わせると海だと思ってた場所は実は湖だったオチが待っていた。 深夜帯と言うのもあって、まさか気付かないで会話してたとは思いもしなかったが。 「船があると思ってたがバリバリの陸地だったな。」 「……みたいですね。」 北上する深夜帯の段丘は段差の都合、 死角と言うものも多くなりがちで警戒は当然だ。 と言うより、下の方や上の方にいくらか隠れていることはわかっている。 元より経験豊富な二人には気づくことは難しいことではなかった。 「いるのに襲ってきませんね。」 「邪魔してこねえならいいさ。」 蛇王院の気迫が原因だろうか。 放送を聞いたり名簿を見てからと言う者、気を張っている。 下手に近づこうものなら怪我じゃすまないと警告するように。 だから近づかない。余裕があれば襲おうと言う腹積もりではあるようだが、 そんなこすい手が通用するような相手ではないことは明石にもわかる。 「そ、それにしても一見普通の人のようですが、 とんでもないのを敵にしちゃってるんですね……私達。」 気まずい空気に負けて先を歩く彼へ声をかける。 彼女の身近な場所には高速建造とか加速することはあれど、 ポーズ、もとい時を止めるなど艦娘の世界には存在しない。 なので『いつの間にか襲撃した人がやられていた』と言う、 大多数の人物と同じような反応をすることになる。 「神がこんな俗物的な遊びするかよ。 力におぼれた人間なんぞいくらでもいたしな。」 B能力を得た特体生による世紀末な世界。 スカルサーペントは多くの学生が集っていた。 キュウシュウだけではなくPGGと言った遠方の地からも、 戦いに疲れてしまった、特体生に被害を受けた難民は多く存在する。 なので別段珍しくはない。あそこまで調子よくのたまう奴は初めて見たが。 「ふむふむ……もしかして、そういった人が参加してるんですか?」 「あ? なんでそんなことを聞く。」 「さっきから物凄く気を張ってるので。正直、怖いです。」 「ん、そうか。だったら悪かった。 俺の名簿のところ見ておきゃわかる。悲報だぜ?」 蛇王院で悲報と言わしめる相手。 どういうことかと思うとタブレットを投げ渡された。 彼の名前のすぐ隣に座するのはホーリーフレイムの番長、ジャンヌの名前。 遊星との情報の齟齬を確認するため簡単な情報交換をしたことで名前は知っている。 遊星の名前の近くには知り合いとなる人物としてジャックがいたことを考えると、 関係者でない可能性の方が低いことは察せられた。 「あいつなら『神を冒涜したな!』とか言って、殺し合いには反抗するだろうな。 つっても、その過程でアイツが毛嫌いする日本人はこの場で皆殺しにされちまうが。」 日本人に迫害され続けてきた憎悪は、 例えどんな状況であっても変えようとはしない。 世界を揺るがす状況であろうとも、そこに関係はなく。 有益、同胞。そう言ったものであろうとも一切関係なし。 異端と認識した相手は一切の躊躇なく殺せる冷血な聖女。 虐殺を聖戦と称してる気を違えた奴だから始末に負えない。 少なくとも、彼からすればそう言った認識しか持てなかった。 スカルサーペントから寝返った奴ですら始末しているのだから。 「あの女は絶対曲げない。抱く価値はねえが、 同時にあいつは強いのは認めざるを得ない。」 忘れてなどいない。 ホーリーフレイムに決戦を挑んだときのことを。 奇襲を読まれ、多くの船が燃やされたあの絶望的状況を。 ジャンヌに勝てたのも、その最中に神威から学聖ボタンを貰ったからできただけ。 ボタンで変質した腕の触手はそのままではあるとしても、 ボタンなしでは以前ほどの強さは発揮できないだろう。 「蛇王院さんでも難敵ですか……かなりまずくないですか?」 ジャンヌがそのような強さを持っているということは、 他の参加者もそれぐらいの高水準な参加者の可能性は高い。 デュエルが軸となる遊星は確実にこの戦いで強い人物になると考えれば、 艦娘の自分がヒエラルキーに於いて一番下なのではないかと思えてきた。 「だが諦めるってことはしねえ。テメエもそうだろう?」 隣で不敵な笑みを浮かべる姿は、 同じ海に生きる存在ではあり一応は無法者だが、 外見も相まって頼もしさすら感じられる。 「勿論ですよ! 私だって───」 「そうだな。あの神を冒涜する日本人も私の裁くべき相手だ。」 明石の言葉を遮るような、澄んだ声が聞こえた。 別に先程の発言は明石に対して言ったものではない。 だから彼はその言葉を正面を向いたまま返したのだ。 前方十メートルほど先。上の丘から見下ろす女性が一人。 物語に出てきそうな女騎士の恰好は、朝日が昇る最中ならば絵画だろうか。 煌めく聖剣を手にしている光景は、それはもう救世主と呼ぶに相応しき姿だ。 だが今は違う。この人だ、間違いない。初対面の明石ですら察せられる。 これはやばい。相手をするなら死力を尽くして戦うべき相手なのだと。 「名前を見てまさかと思ったが……貴様、何故生きてる?」 「ハッ、こっちの台詞を言うんじゃねえよ亡霊が。」 互いにその首を取った相手のはず。 互いに疑問を抱くが、直ぐにそれは飲み込んだ。 『冥界の神を名乗る輩もいるのであれば、死者の蘇生もできるのだろう』と。 互いに別々のルートから招かれたことは、少なくともこの場で解決はしない。 否。解決する必要がない。解決させたところで何一つ意味はないのだから。 「どちらでも構わんか。もう一度斬ればいい。」 「だろうな。」 「だがその前に、そこの少女。日本人か?」 視線を向けられ、軽く後ずさりする。 美人と呼べる端麗な姿は見惚れてもいいはずが、 冷たい殺気に身体が無意識に逃げを選ぼうとしていた。 「こいつは艦娘っつー、まあ精霊みてえなもんだから日本人の定義にはならねえよ。」 「アバウトすぎます!」 ざっくりしすぎた解説に思わず状況を考えずに突っ込む。 精霊は精霊で別にいるような気はしてるので、艦娘は違う。 まあでも艦娘とはなんぞ、と尋ねられても彼女自身も答えられない。 人間かどうかと言われると怪しいし、日本人かどうかと言われても怪しい。 「日本人でないのであれば特別に問おう。 私と共に日本人と言う汚れた血を浄化するか、 それともそこの男と共にこの場で散るか、選ぶといい。」 二択と言う名の一択だ。 蛇王院を裏切って味方しろ、しないなら死ね。 余りに無茶苦茶な要求に思わず唖然としてしまう。 「ほら、こういう奴だ。お前の守る日本も、こいつが行ったら日本人は皆殺しだ。」 二人とは別の日本だから関係はないのだろう。 彼女としては提督の下へ帰る、それだけの話だ。 言い換えれば、それがどちらの下であっても余り変わらない。 寧ろ実力だけで言えばジャンヌの方が上かもしれないこともある。 また、大淀や提督と言った人物がいないので日本人が皆殺しでも、 自分が住んでいる日本人と言う名の犠牲者は少ないだろうとも。 「……そっちも譲れないものがあるのは分かるし、 納得できないのも十分にわかることだと思う。でも、 私にとっては別の世界であっても護国を守る艦娘だから。 その日本人を守るって言うのも、此処で私のするべきことなんで!」 日本を守るため日本人を皆殺しを許せと。 別世界の日本人であろうともそんなの許せるか。 と言うより、許した上で元の世界へ戻れるわけがないだろう。 日本人見殺しにした艦娘が日本を守るなど、ちゃんちゃらおかしな話だ。 ヘヴィプレッシャーを構えると言う少々シュールな光景ではあるが、 明石の眼差しは蛇王院にも負けず劣らずの決意がこもっている。 「そうか、ならば此処で死ぬがいい。」 飛び降りて着地と同時。 距離があったはずの三者の距離はすぐに詰められた。 聖剣の横薙ぎの一撃は明石の首根っこを掴みながら後退することでダメージはない。 回避こそすれども暴風を起こす攻撃は直撃を許してはならないと警鐘を鳴らす。 喰らえば一瞬にして大破を通り越して、轟沈待ったなしの一撃に汗が噴き出す。 「ッ、間合いに入らない方がよさそうだな!」 蛇王院の腕から触手が数本伸ばされる。 学聖ボタンで変質したのは腕だけではない。 人を絡め取るには容易の触手だって飛ばせる。 弾丸の如き動きと彼女にとって知らない機敏な一撃。 不意打ちには十分すぎるほどに足りえるも、彼女が腕を振るえば風圧と共に容易く切断される。 (あいつ、持ってる剣もだが前と違うみてーだ。) 知らない力を得ているのは何も彼だけではない。 騎士王の聖剣を賢者の石の魔力によるバックアップを持ち、 更に三つ目の支給品となる、領将(スルド)の証となる風の主霊石(マスターコア)は、 この地に存在する水の主霊石同様に力を与え、風の力を獲得していた。 元より特体生と言うのは異能とは密接な世界に生きてきた身だ。 賢者の石で魔力を操ることも、番長を務めた実力から難しいことではない。 得物も上等、別途の力もそうとう優秀なのだろう。 これは自分を打ち負かした斬真狼牙を凌駕しうる。 「この腕がなかったら、まあ一方的だっただろうな。」 「日本人で異形の力とは、どこまでも冒涜の道を行くか。」 自軍の聖歌隊であろうとも異形の翼が生えれば異端とする。 であれば、日本人でそのようなのであれば当然侮蔑するほかなし。 「誰のせいだ、誰の!!」 そもてめえが切り落とした右腕のせいでこうなったんだろうが。 とか思いながら砲撃のような音を出す踏み込みと共に肉薄。 異形の右腕と言うが、見た目は海賊をイメージするとなれば、 もっぱら出てくるであろうフックそのままの形になっている。 首を刈り取る一撃は豪風と共に行われるがバックステップで難なく避けられる。 後退した瞬間返しに横薙ぎの斬撃を即座に後方へとジャンプで此方も無傷。 着地を狙おうとジャンヌが走り出すも、 「いっけえええええ!!」 少しばかり横へと移動していたた明石が握るマイク、 帝具ヘヴィプレッシャーに声を注ぐことで放たれる超音波。 力いっぱい叫んだ彼女の正面へと放たれる衝撃波が襲う。 常人が直撃すればこの音波一つでも全身の骨が砕ける程の一撃。 さしものジャンヌでも剣では防御できるものではないため回避を優先。 横へ転がり着地の隙を埋めておく。 「脳を直接シェイクしてくるたぁ、随分やべえじゃねえか!」 基本的な攻撃範囲は直線状ではあるが、超音波であることには変わりはない。 敵味方問わず飛んできた音には、彼とて片方の耳を塞ぐことになる。 なお、周囲にいたNPCもこの音を聞いたことで逃げを選んでいたが、 最早彼らにとってはさして関係のない話ではあった。 「戦闘はあまり得意じゃないんだけど……!」 艤装はなし、しかも陸上での戦いと圧倒的なまでに不利だ。 帝具との相性は瞳を輝かせたからか悪いわけではないと言えども、 消費エネルギーも多いから要所要所で決めていかなければならない。 「……優先順位はそちらか。」 防御不可の攻撃の方が厄介だ。 当然其方を潰していくのはセオリーで、 明石に狙いを付けてと走り出すが、 「させるかよぉ!!」 右手のフックがパカリと開いて地上へと砲撃を放つ。 これも学聖ボタンを得た際に変質した腕による恩恵であり、威力も相応に高い。 並の戦車の比じゃない一撃であるためジャンヌは距離を取ることを最優先。 同時に距離のあったはずの明石は威力の強さに軽く吹き飛ばされる。 「大丈夫か!」 「大丈夫です! 軽く打っただけなので!」 「無理して救援できねえ範囲に行くなよ!」 「それはそうと、蛇王院さん! これ良かったら使ってください!」 明石はデイバックから日本刀を手にしてそれを投げ渡す。 腕を切り落とされる前からも剣自体は何度も使ってはいたが、 太刀と呼べる程々の長さの業物は、蛇王院としては初めて握るものだ。 「おう、悪いな!」 左手に日本刀を握り締め蛇王院が突進する。 剣とは形状は違うので勝手は大分変わるものだが、 そも番長ともなれば単純に振るうだけで暴力的な強さを持つ。 避けた先へ木を揺らすを通り越して細い木が耐え切れず圧し折れる。 雪に直撃すれば積もっていたはずの雪が吹き飛んでいく風圧。 折れた木の悲鳴など戦いの場に於いて聞くもの非ず。 避けたジャンヌが両手でエクスカリバーを構え縦に斬撃を振るう。 横へ転がることで難なく回避するも、先程彼がいた場所を斬撃で地面が抉られていく。 転がりながらすかさず切り上げたところ互いに相殺して、その衝撃で周囲を軽く揺らす。 互いの実力は拮抗───否、ジャンヌが割と優勢で地面を削りながら後退させられていた。 確かに蛇王院が持っていたそれはその世界で折れず錆びないとされる性能を誇る代物でも、 相手は英霊が持っていた神造兵装とされる代物。西洋剣と日本刀では重さも違う。 (スティグマっつーのを装備してもやっぱ埋められねえか!) 事前に目には見えないが装備品を装備しており、 ある程度肉体に対して強化はしてこそはいるものの、 やはり基本的には格上の相手であることに変わりはなかった。 (だったらどうだってんだよぉ!!) 持ってる物の長さや太さで決まるようならば、 最初から勝負は決まっている。どのようにして補うか、 スカルサーペントは常にそのような選択に迫られ続けた。 海賊の無法者だからと支援されずうまいことやりくりをしながら、 多くの難民を迎え入れていたのだから、その手の事は長けている。 (まあその辺については部下の美汐に任せてたりはしていたのだが。) すぐに肉薄して両腕の得物を以って、斬撃の猛襲を繰り返す。 (以前戦った時よりも素早いな。) 冷静な顔で一撃一撃を丁寧に防ぎながら、 合間を縫っては聖剣の斬撃を狙うも感づいて回避される。 どれだけ優れた番長であってもこれほどまでの実力者は基本稀だ。 ナイトメアアイズのカミラでも、PGGの銀城でもこうはいかない。 (いやいや!? これって本当人間の戦いなの!?) 明石は二人の戦いに驚きが隠せない。 援護しようにも蛇王院が近すぎては満足にできず、 程よく距離が開いた瞬間の隙を埋めるための支援しかできない。 と言うより、この二人の戦いは艦娘の観点から見ても次元が違う。 艦娘だって十分な艤装がなければできないレベルの戦いを、 二人は武器やら特異体質はあれどそれ以上に起こしている。 艦娘ではないので分からないが、もし二人が艦娘だったら、 並の深海棲艦なら生身でも勝ててしまうのではないかと思える程に。 剣が、刀が、砲撃が、風が、触手が、斬撃が。 どの攻撃であろうとも常識を超えた一撃となる。 地面が、草木が、雪が、岩が次々と飛んでは地形が変化していく。 このまま続いてしまえば段丘が丘や平地になってしまいかねないような。 仕方がないと言えば、その通りだ。 特体生が持つB能力とはそれほどまでに常軌を逸している。 誰が言ったか『戦車ってただ装甲が硬いだけの車じゃねえか』と言ってのけた。 事実それを言った男は、戦車を相手に生身で立ち回って勝利してたりもしており、 二人はその男に負けず劣らずの実力を有していたのだから、これぐらいは当然だ。 流石にそんな戦闘能力、一個人が持つ能力としてはかなり規格外ともあって、 ポセイドンなどの最上位程ではないにしても相応の制限はされている。 だがそれでも、陸上の艦娘の入る余地など此処にはありはしない。 これがスカルサーペント番長、蛇王院空也。 これがホーリーフレイム番長、ジャンヌ。 キュウシュウの勢力で長らく争い続けてきた者達。 どちらかが生きた道に於いても日本を統一することとなる、 狼牙軍団が立ち向かった最後の組織のリーダーとなる力だ。 しかしこの戦いも長くは続かず拮抗は崩れる。 ジャンヌの一閃が蛇王院の胸に真一文字を刻む。 いかに彼と言えども軽傷と呼ぶには無理のある痛手の一撃を。 元々組織としても、番長としての実力もホーリーフレイムの方が上だ。 そも、神威の介入がなければスカルサーペントには勝ち目のなかった戦いなのだから、 御刀にスティグマがあろうとも、神造兵装と賢者の石の前ではどうしても見劣りしてしまう。 スティグマの強固な防御強化と回避強化により、致命傷を免れただけましだ。 「蛇王院さんッ!!」 そこから明石が下した判断からの行動はとても早い。 超音波を前に回避を優先とするジャンヌだが、今度は別だった。 「奥の手いっけぇ!!」 前方ではなく周囲へ轟く超音波について、防御は間に合わなかった。 ヘヴィプレッシャーの奥の手『ナスティボイス』は範囲は通常以上に無差別なもの。 しかもこの音波をまともに浴びれば、暫くまともな動きができなくなるほどだ。 「グッ……」 耳を塞ぐではなく回避を優先したことで、 もろに受けて身動きが取れなくなって剣を杖代わりに膝をつくジャンヌ。 だがこれは無差別攻撃である。当然蛇王院もまともに立てなくなってしまう。 (あ、だめだ。滅茶苦茶カロリー使ったかも……) 今こそとどめがさせると思ったが、 想像以上の消耗したことで眩暈を起こす。 元々ヘヴィプレッシャーは多大なカロリーを使う帝具。 元の使用者のコスミナは何人もの男を続けて相手できるだけの性欲旺盛で、 明石もまた艦娘であり工廠を担う為、体力については相応の自信がある。 ただ、それでも短時間で連発することができる余裕については余りなかった。 これ以上の攻撃はできず、タイミングの都合彼が握っていた薄緑は段丘の下へ落ちた。 近くに短時間で回収できるルートはなく、蛇王院も同時に動けなくなっている。 明石の残っている支給品に武器はなし。彼の方は未確認だがあれば使ってる筈。 艦娘であり連合艦隊旗艦を務めることの多い工作艦だからこの手の危機的状況の中、 思考を巡らせてそこから下す判断は凄まじく早かった。 「お、おいおいどうすんだ!?」 艦娘だけあって筋力は常人とはかけ離れており、 大の大人を軽々と肩に担ぎながら全力で走り出す。 「逃げます!」 全力疾走でジャンヌから逃げる。 此処で確実な勝利が望めない、 或いは賭けに出るには相手が悪すぎる。 武器を捨てることになるのは勿体ないが、 元々なくても蛇王院は十分に戦えるし明石としても無用の長物。 捨てることにさして後ろ髪を引かれることはない。 「莫迦! この程度の速度で逃げれるわけが……」 確かにナスティボイスのせいで身体は動けないが、 長時間動けなくなる、と言うわけではないだろう。 明石の走る速度は消耗してる人の割には十分早いが、 このまま彼女が復帰して追いつかれないという保障はない。 「逃げれますよ! だって───」 暫く逃げ続けて先に待っていたもの。 それは───広大な紺の世界。そう、湖だ。 船が遠くない場所に設置されている場所であり、 当然ながら艦娘にとっての一番のホームフィールドである水上。 (武装の偽装は持ってかれたけど。 水上の移動はできるのは確認済み。だからこのまま……) 目論見は水上へ逃げることだ。 流石に長時間の水上移動は一方的に有利になるので、 恐らくできないとは思われるが逃げる分なら問題ないはず。 幸い遠くない場所に孤島もあり、移動時間は足りると予測していた。 「! 明石! ジャンプか飛び込め!」 あと少し走れば水上を前に、 蛇王院の警告が何を意味するかは察し、 ビーチフラッグのラストスパートのように前方へ飛び込む。 その刹那、彼女のふくらはぎへと刻まれた二つの傷。 あのままでいたら両足切断は余裕だっただろう一撃を、 辛うじてしのぐことができた。 「グッ、足を切断するはずが……」 ジャンヌが強引に体を動かしながら追跡していたのだ。 とは言え完全な本調子ではなく、まだ視界も余り定まっていない。 「俺がだんだん動けるようになったから、 恐らくとは思ってたがそうはいかねえか……おい、動けるか?」 「航行には問題はないです。走るのはちょっと無理かも……すみません。」 あと少しで逃げ切れたのに。 蛇王院が担いでは着地が難しいし、 着地した瞬間斬撃で魚の餌行きは確実。 だから時間を稼がなければならないが、当然ない。 「いや、上出来だろ。だったらプランドロールの船長命令だ、テメエだけでも生き残れ!」 つまり見捨てろと言うこと。 薄緑があっても有利でなかったのに、 此処で一対一になればまず勝ち目がない。 分かっている。だが此処からの判断も早かった。 「……分かりました。工作艦明石、撤退します!!」 連合艦隊で大破した艦娘を帰投させることはざらだ。 でなければその艦娘は轟沈すらありうる可能性も出てくる。 だから即座に逃げを徹する。痛みに耐えながらありったけ走り出す。 逃がす隙を与えたくはなかったものの、蛇王院が近距離で砲撃を放つ。 距離が近すぎて巻き添えになる攻撃をするとは思わなかったのもあって回避を選んでしまう。 その間に明石は強引に水上へと飛び込み、水上へと立って移動を始めていた。 狙おうとすればすかさず妨害されるし向こうも警戒するはず。 今すぐ撃墜については最早不可能だと。 「今度は逃がせたらしいな。」 思い返すのはスカルサーペントとの戦い。 その時の彼の周りには無数の同胞の亡骸に加え、 彼の愛した女たちも横たわっていた状態となっていた。 「今度は? 何を言ってやがる。 テメエをぶっ飛ばしてそのまま逃げ切ってやるさ! そして俺達は殺し合いを脱する。テメエと違って、日本人を含めてな!!」 負けるから彼女を逃がした? そんなわけがない。そんな後ろ向きな考えをするか。 彼は常に前を進む。そのまっすぐさはあの斬真狼牙と同じだ。 死ぬための戦いなど一切しない。あるのは勝って生き残る、 航海する船の如く。常に前へと進み続けるだけ。 「なら、潔く去れ。二度と蘇らぬように。」 地面へと剣を振り降ろし斬撃が飛ぶ。 本来のジャンヌが用いた身の丈以上の斬撃は、 風の主霊石により威力や精度が増した状態となる。 既に明石は射線からいないので避けるには問題ないのが救いか。 回避と共に砲撃をぶちかまし、 ジャンプする形で回避と共に頭部を叩き割らんとする一撃。 横へ転がりながら回避し、土埃で阻まった中で触手を動かす。 視界を狭めようとも許されることはなく容易く斬り払われ、 そのついでと言わんばかりに今度は横向きに斬撃が飛ぶ。 先のジャンヌ同様にジャンプして回避し、後方の岩壁がバターのようにスライスされる。 (分かっていたがやっぱ強ぇ。だがまずいな……止血しねえと身が持たねえ。) 余り変わらない人間離れな動きをしてるように見えるが、かなり無理をしている状態だ。 これ以上過剰な動きをして血液の流れを、基出血し続ければ命の危機すらありうる。 やばいと思いながらも残りの一手ではどうにもならないと思っていると、 ジャンヌの動きが止まる───否。止められたというべきだろうか。 「……泡?」 彼女の周囲を覆っている多数の泡。 その為先程から斬撃が防いで彼に到達することはなかった。 一体何事かと思えば、 「どっちも初対面だから判断はつかねえが、 そっちの女が俺にとっての敵ってことでいいんだな!」 そこに駆けつけたのは、孤高なる鮫───神代凌牙だった。 (喧嘩を売ってるメンバーだなこりゃ。) 遊馬にカイトにベクター。 綺麗に関係のあるメンバーが揃っているこの状況。 カイトについてはさして問題はないだろうと言えるが、 あのお人好しだから不安になる遊馬に、明らかに不安なベクター。 この見事にツッコミどころある知り合いに頭を悩ませる。 どちらにせよ最初の懸念通り遊馬を優先として動いていたが、 支給品はデュエルディスクだけにされたことで早速出鼻をくじかれた。 バイクでもあればと思ったが、そう都合よくはいかないらしい。 移動手段の為エアロ・シャークを出そうかとも考えていたが、 スカイダイビングデュエルの経験はあるので対処はそう難しいものでもないとしても、 何処から攻撃が飛んでくるか分かったもんじゃないのに、安易な空の移動は危険だ。 (スカイダイビングデュエルとはなんぞやと言うことに突っ込んではいけない。実際にあった) なので一度自分のホームフィールドにしやすいであろう水辺を目指してみれば、 二人が戦っているところに出くわすことになった。 「こっちは人探しで暇してねえから速攻で行くぜ! 俺は魔法カード『スプリット・ディフェンダー』発動! とりあえずそこのアンタを、聞こえは悪いが奪わせてもらうぜ!」 スプリット・ディフェンダーは相手の場にモンスターが二体以上存在し、 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、守備力が高い方のコントロールを得る。 味方と認識してはいるが100%ではないので、蛇王院もこのカードの対象にすることはできた。 守備力の定義については、蛇王院のスティグマのお陰で微量ながら上回っているから成立する。 これにより距離の開いていた彼を強引に自身の近くへ引き寄せる、デュエルではできない手段を用いていく。 デュエルの経験と、デュエルを武器として戦った経験からくるカード効果の判断能力は、とてつもなく高い。 (永続罠『バブル・ブリンガー』でレベル4以上のモンスターは直接攻撃できない。 だがどこまでこのデュエルで発揮されるか分からねえ以上、対策はしっかりしておくべきだ。) あのデモンストレーションからデュエルに関して、 何かしら思い入れや思惑があるのだろうがいくらデュエルでも、 相手が自身を瞬殺できるだけのスピードを持ち合わせていては別だ。 先の二人の戦いを見ていたのもあり、あらかじめカードをセットしたのが功を奏した。 できればモンスターを揃えたかったが、その前に蛇王院が死にかねないのもあって乱入を選んだが。 「俺はモンスターを裏側守備表示でセット───」 その予想は的中していた。 モンスターをセットした瞬間に即座に切り伏せられてしまう。 バブル・ブリンガーはあくまで『プレイヤーに対する直接攻撃ができない』だけで、 モンスターに対しての攻撃は可能であるため、攻撃をする気であった以上必然だ。 「早いが、織り込み済みだ! 『シャクトパス』がバトルで破壊されたことで効果発動! 破壊したてめえ自身に装備し、攻撃力は0になってもらうぜ!」 タコの頭部に当たる部分がサメと化した蛸が、 彼女に抱き着くように動きを鈍らせる。 「グッ、貴様……!」 剣を振るいながら振り払おうとするが、 思うように攻撃ができず攻めあぐねる。 「おい坊主! 今は撤退を優先しろ!」 「何言ってる。今あいつは攻撃力がゼロ、 だったら今こそ攻めるべき時に決まって───」 「さっきの泡、テメエのだろ! ねえことに気づけ!」 先ほどから彼女が振るう剣で砂埃がまき散らされており、 視界が悪くなっていてあまり見えていなかったが彼の言う通り、 バブル・ブリンガーがいつの間にかなくなっており、 自身が置いていたはずの魔法・罠ゾーンからも消えている。 「な、風圧で見えなかったがやられたのか!?」 デュエルが現実とある程度リンクするのがこの舞台の基本ルール。 だったら、参加者の行動が逆にデュエルに影響を与えることも無きにしも非ず。 ジャンヌが装備している風の主霊石は文字通りの『風』属性を有している。 風と言うのはデュエルモンスターズに於いてはハーピィなどを筆頭とした風属性もだが、 ハーピィの羽根箒、サイクロンと言った魔法・罠を破壊することに長けたカードも風に纏わるものが多い。 バブル・ブリンガーがないのも、恐らく彼女の攻撃行動がサイクロンか何かのように作用した。 と言う風に解釈することも十分に可能だ。 「アイツもいつまでとりついてるか分からねえ! デュエルってのには俺は疎いが、アイツを甘く見てると命はねえぞ!」 甘く見ていたたわけではないが、 シャクトパスと言えば最初にカイトとの交戦でも使った記憶がある。 あの時もフォトンモンスターにより容易に回避されてしまった記憶があり、 後のことを考えると余計に嫌な思いでしか残っていなかった。 「チッ、仕方ねえ! だったらこうするしかねえな! 魔法カードを発動したターン、『ビッグ・ジョーズ』を手札から特殊召喚する!」 手札で今すぐエクシーズ召喚できるとは言えない手札。 攻めが彼の言う通り難しいのであれば、逃げを優先するしかない。 彼にとっては馴染みのある、正統派な鮫を召喚する。 「逃げを優先するんだろ、乗りな!」 「おう!」 ビッグ・ジョーズの背へとジャンプしながら凌牙が手を伸ばす。 敵ではないと思しき相手であることも分かり即座に飛び移り、その背の鰭を掴む。 掴むと同時にビッグ・ジョーズは水上へと飛び出してそのまま水上を移動して離れる。 「ッ……おのれぇ!!」 そして彼の推察通りと言うべきか、 彼女に纏わりついていたシャクトパスは剣の一振りで破壊される。 考えてみれば当然だ。普通の人間が何の手段もなしに魔法・罠を一方的に受けたりでは、 支給品を没収されたということを差し引いたとしても、余りにも破格の代物になってしまう。 既に水上に逃げたと言えども相手はあのジャンヌ。斬撃を飛ばして撃沈させることは難しくはない。 「んなもん分かってんだよぉ!!」 なので既に対策済みだった。 シャクトパスに気を取られていた隙を見て蛇王院が砲撃を放つ。 ジャンプをされたことで攻撃は成立しなかったが、その頃には既に距離が開きすぎている。 追撃は不可能と判断して、その場を離れることを選ぶしかなかった。 「奇襲には警戒していたが、ああいったものもあるのだな。」 あれがデュエルというものか。 先行1キルだなんだのをいきなり見せられたところで、 デュエルモンスターズに詳しくな彼女には理解できないが、 今の光景を見れば没収をされたことについても納得がいく。 使用者の理解が深ければ矛にも盾にも足りうる力。 今後あれを警戒することは、十分に値する代物だと。 「アプリはある。調べておくのもいいかもしれないな。」 踵を返し、荒れたエリアを去るジャンヌ。 イリヤとの戦いで油断を捨て、凌牙との戦いでデュエルを学んだ。 聖女の聖戦に対する行動力は、今後はより苛烈なものになるだろう。 【一日目/深夜/C-4】 【ジャンヌ@大番長 -Big Bang Age-】 [状態]:ダメージ(中)、疲労(中)、魔力消費(中)(魔力回復中) [装備]:約束された勝利の剣@Fate/Grand Order賢者の石@仮面ライダーウィザード、風の主霊石@テイルズオブアライズ [道具]:基本支給品一式 [思考・状況]基本方針:檀黎斗と言う日本人を浄化しハ・デスを名乗る悪魔を打ち取る。 1:穢れた日本人は浄化する。主催も当然だ。 2:同胞(自分たちと同じ外国人)は率先して保護の方針。 3:先の金髪の女、何者だ……? 4:あの男(蛇王院)、何故生きていたのか。もう一度殺すだけだが。 5:デュエルか。使うのはともかく理解しておく必要はあるやもしれぬ。 [備考] ※参戦時期は久那妓ルート、スカルサーペント壊滅後。 ※風の主霊石で風属性の力を獲得しています。 風の攻撃は消耗も賢者の石で賄ってるので見た目よりは消耗しません。 またこの攻撃はデュエルモンスターズを相手すれのであれば、 魔法・罠を破壊することも難しくはありません。 「デュエルは分かっていたが、勝手がわからず逃げになっちまったか……」 デュエルの関係なしに戦闘はあると予想しても、 デュエルの関係なしに相手が魔法・罠を破壊してくるとは思わなかった。 今後あのような物理的に殴りかかってくる相手と戦う際は、考えて立ち回る必要があるかもしれない。 ブラック・レイ・ランサーの効果無効がそれらを防ぐ可能性もある。試す価値は十分にあるだろう。 「ま、お陰で俺は死ぬことはなかったと思えば御の字だ……礼を言うぜ。」 「何言ってんだ。まだ助かったとは限らねえだろうが。」 汗は掻いてるし、多少息切れも起こしている。 決して浅い傷と呼ぶには無理のある状態なのだろう。 危機を脱したと言っても、彼の怪我の問題はまだ残っていた。 早急に手当てをしなければ、六時間経たず死ぬ可能性もある。 (俺のデッキを渡したとしてもダークナイトじゃ、あまりにも手間がかかりすぎる。) 彼のデッキの回復手段の筆頭と言えば、 バリアン七皇としてのエースモンスターのダークナイトがある。 だがデュエルを理解してないと思しき彼に渡しても手間がかかりすぎてしまう。 特にこのカードを出すのに最適なカードを、任意のタイミングで引ける彼ではないのだから、 試そうにも博打要素はより強くなる。 「そっちの支給品に何かあるか?」 「いや、ねえな。病院とか集落がどっかにあれば応急処置もできるが、都合よくはねえさ。 とりあえず他の参加者に当たる方が生存率は上がりそうだから、その方向で頼む。」 病院がこの舞台にはあったりするものの、 此処よりはるか東の話。あると知ったところで遠すぎる話だ。 「俺は人探しをしたいんだが……まあ、 乗り掛かった舟だ。見捨てるのも目覚めが悪ぃし治療優先だ。」 「海賊を乗せて乗り掛かった舟か。粋なことを言ってくれるじゃねえか。礼を言うぜ。」 海に纏わる者達は鮫に乗って進んでいく。 ───彼の探していた人物二名から、余計に離れるように。 【一日目/深夜/C-4 水上】 【蛇王院空也@大番長 -Big Bang Age-】 [状態]:胸に真一文字の傷(割と重傷、)、疲労(大) [装備]:ティアドロップ@Caligula2、 [道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1(薄緑ほど使えないかつ回復系ではない) [思考・状況]基本方針:普段どれだけキレても殺しはしないが、てめらは別だ。 1:うちの傘下や同じ考えの奴がいるならなるべく優先する。 2:九時間後に指定されたエリアの一つに向かい、再度作戦会議。 3:明石、いい女なんだが残念だな。 4:ジャンヌとは必ず決着をつけてやる。 5:今はこいつ(神代凌牙)と一緒に動く。明石が無事だといいんだがな。 [備考] ※参戦時期は扇奈ルート、狼牙に敗北後。 ※異形の腕はそのままです。そのためゲーム上の攻撃で使ってる砲撃も可能です。 細い触手を切られてもダメージはありません。 ※遊星、明石と情報交換しました。 【神代凌牙@遊☆戯☆王ZEXAL】 [状態]:健康、ビッグ・ジョーズ召喚中 [装備]:デュエルディスクとデッキ(神代凌牙)@遊☆戯☆王ZEXAL [道具]:基本支給品 [思考・状況]基本方針:遊馬の導いた希望の未来のために主催者を倒す 1:遊馬を探す 2:カイトは協力を頼んでおく。ベクターは……会ってから判断。 3:魔法を破壊出来る上にあの攻撃力……あの女(ジャンヌ)厄介だな。 4:こいつ(蛇王院)の怪我を何とかしないとやばい。 [備考] ※参戦時期は最終回後。 (C-4からは抜けたのかな。) 明石は川の勢いに乗りつつ、C-4から離れる。 西へ移動して流れに乗りつつ、別のエリアで地上へと戻る算段だ。 彼女ならばジャンプ一つで川ぐらいは飛び越えられることは分かる。 だからD-3に来たからと言って、油断せずに移動を続けておく。 蛇王院については、生きてるとは願いたいが余り前向きにはなれない。 生身で海上の戦艦に匹敵するような出鱈目な力を発揮してきた相手に、 戦闘力が貧弱極まりない工作艦で、前向きに考えろと言う方が普通に無理な話だ。 戦場では轟沈も決しておかしな話ではないし、そういう意味でも後ろ向きではある。 (生きてるか死んでるかを問わず、自分にできることをしないと!) 戦闘ではなく修理や工廠での武器の改修に運営の店番と、 他の艦娘ではできない役割を持っているのもまた工作艦の特徴。 適材適所。意地汚く生き残るのが役目であるならば、全力で挑め。 戦場に出ることは少ない明石もまた、自分の役割に準ずる。 【一日目/深夜/D-3 水上】 【明石@艦隊これくしょん】 [状態]:ケッコンカッコカリによる強化(耐久や幸運以外意味なし)、両足に傷(走るのに苦労する程度に負傷)、疲労(大) [装備]:指輪@艦隊これくしょん、大地鳴動『ヘヴィプレッシャー』@アカメが斬る! [道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1 [思考・状況]基本方針:ハ・デスを倒して生きて提督の下(元の世界の方)へ帰る。 1:蛇王院さん……無事だといいんですが。 2:九時間ほど散策して、指定の場所に遊星さんと合流。 3:帝具、ちょっと調べたくなってしまいますねー。 4:首輪を解除できるだけの装備を整えないと。 5:特体生って艦娘余裕で超えてるじゃないですかやだー! 6:このまま水上移動して、どこへ向かおう。 7:ジャンヌには最大限警戒。あれがゴロゴロいたら艦娘ですらかませなりますよ! [備考] ※改装後、ケッコンカッコカリ済み、所謂ジュウコンなし、轟沈経験ありの鎮守府の明石です。 ※艤装はありませんが、水上スキーそのものは可能です。 時間制限については特に設けてませんが長時間は無理かなと。 ※指輪は没収されていませんが、偽装がないため耐久以外ほぼ意味がありません。 ※蛇王院、遊星と情報交換しました。 ※C-4の段丘に薄緑@刀使ノ巫女が落ちてます。 C-4の段丘の地形がかなり荒れてます。 C-4か近くのエリアに隠れ港+護送船@テイルズオブアライズがあります 【ティアドロップ@Caligula2】 蛇王院空也に支給。作中のショップで購入可能なスティグマ(装備品)。 装備品とは言うが見た目に変化はなく、魂の残滓(宝箱)を開けた(本ロワの場合触れた)人物に装備される。 装備されると残滓が消滅し、装備されると基本的に外せない。事故防止のため簡素なケースに収納されてる。 (厳密にはどう外すか分からない為。参加者である風祭小鳩であればわかるかもしれない) この装備は防衛本能に分類し、防御と回避に大きな補正が入る(回避はゲーム上の防衛本能最高値)。 装備した人物が死亡した場合、再び魂の残滓となって再利用が可能。 その際魂の残滓は装備した人物の遺体のそばに発生する形で外れる。 魂の残滓の形状は黄と黒が混ざった塊のようなのもの(Caligula2における宝箱のビジュアル)。 【薄緑@刀使ノ巫女】 蛇王院空也に支給。作中における獅童真希の手にする御刀。膝丸ともよばれる。 珠鋼という特殊な金属で出来た日本刀で折れず錆びない。 ※刀使ノ巫女世界での話なので何かしらで折れるかも 原作でも加州清光が元の名前の逸話通りに折れてる 蛇王院は刀使ではないので刀使の能力は使えない為、 物凄く頑丈な武器と言った扱い。サイズは史実通り80cmの太刀。 【風の主霊石@テイルズオブアライズ】 ジャンヌに支給。マスターコアについては水の主霊石参照。 原作に於いては領将アウメドラが用いており、風属性の力が行使可能。 ゲーム上ではアウメドラの戦闘以外での使用の描写がないので、使うとどうなるかは書き手任せ。 テイルズでは雷が風属性になることもあるが、これで使えるのは基本的に風に関するものだけ。 022:You say…絆 ―死者と生者、零にて交わりし時― 投下順 024 未来への第一歩 時系列順 37 命の灯火 ジャンヌ 053 Battle Royal Mode-Joining 超戦士カオスソルジャー 39 プランドロール・シップヤード 蛇王院空也 明石 08 希望の未来を途切れさせるかよ 神代凌牙
https://w.atwiki.jp/sakilove/pages/24.html
西日本横断ブログルメ旅レポート みいさん 明石焼 夢乃井 会席料理 桜 稲垣早希の関西縦断ブログルメ旅 桜 稲垣早希の四国一周ブログルメ旅 トップページへ 管理
https://w.atwiki.jp/mahousenseinegima/pages/27.html
イベント入手カードの能力を書く予定 2012年5月17日~5月28日開催 エヴァリゾート No キャラクター名 攻撃力 必要魔力 No.0365 桜咲刹那 850 9 No.0366 ネギ 690 9 No.0367 長谷川千雨 590 8 No.0368 相坂さよ 560 6 No.0369 桜咲刹那 650 4 No.0370 ネギ 500 3 No.0371 長谷川千雨 450 2 No.0372 相坂さよ 410 1 No.0373 絡繰茶々丸 680 10 No.0374 絡繰茶々丸 510 4 魔法世界交流戦 No キャラクター名 攻撃力 必要魔力 No.0394 近衛木乃香 650 10 No.0395 明石裕奈 580 7 No.0396 和泉亜子 550 5 No.0397 近衛木乃香 490 3 No.0398 明石裕奈 450 2 No.0399 和泉亜子 420 1 No.0400 神楽坂明日菜 700 10 No.0401 古菲 630 8 No.0402 村上夏美 570 6 No.0403 神楽坂明日菜 530 4 No.0404 古菲 500 3 No.0405 村上夏美 440 2 No キャラクター名 攻撃力 必要魔力 No.0406 綾瀬夕映 950 10 No.0407 宮崎のどか 900 10 No.0408 ネギ 700 8 No.0409 綾瀬夕映 610 6 No.0410 宮崎のどか 590 5 No.0411 ネギ 560 4 No キャラクター名 攻撃力 必要魔力 No.0412 桜咲刹那 850 10 No.0413 アーニャ 680 8 No.0414 那波千鶴 620 6 No.0415 桜咲刹那 560 4 No.0416 アーニャ 520 3 No.0417 那波千鶴 450 2
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/16869.html
Stellar☆Theater 登場人物 コメント 『Stellar☆Theater』(ステラ☆シアター)は、Rosebleuより2009年6月26日に発売された恋愛アドベンチャーゲームである。 PC版は18禁だが、2013年2月28日には、サイバーフロントよりPlayStation Portable版『Stellar☆Theater PORTABLE』が発売された。 略称「すてしあ」。 登場人物 カイリューorランクルス:橘大地 ジラーチ 泉空 ルクシオorシシコ:狩野星亜 ゴチルゼル:藤崎天音 テッカグヤ:姫ノ宮輝夜 ミロカロス:橘皐月 マリルリ:明石沢魅流 レントラーorカエンジシ:狩野陽夏 十二星座の獅子座なので ツボツボ:北杜七星 十二星座の水瓶座なので メリープ:飛山明葉 十二星座の牡羊座なので キングラーorメタモンorゾロアーク:七色真白 前者は十二星座の蟹座なので。後者は変身能力から ゼクロムorレイスポス:ソラ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 登場人物 ゼクロムorレイスポス:ソラ -- (ユリス) 2021-02-13 16 33 31 草案 登場キャラクター ポリゴンZ:夢昴 -- (ユリス) 2020-08-22 18 02 01 草案 登場人物 カイリューorランクルス:橘大地 ジラーチ:泉空 ルクシオorシシコ:狩野星亜 テッカグヤ:姫ノ宮輝夜 名前ネタ ミロカロス:橘皐月 マリルリ:明石沢魅流 レントラーorカエンジシ:狩野陽夏 十二星座の獅子座なので ツボツボ:北杜七星 十二星座の水瓶座なので メリープ:飛山明葉 十二星座の牡羊座なので キングラーorメタモンorゾロアーク:七色真白 前者は十二星座の蟹座なので。後者は変身能力から -- (ユリス) 2019-10-22 22 45 09